昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

ドラマチックな窓際

書くこととは、今を目一杯に吸い込み、吐き出すこと。言葉をクレヨンで描く幼子のカタルシスが、月夜を切り裂いて、今とキスをする。揺籃で敷衍する神経質そうな皺。美声をなびかせるタバコを吸う鳥たち。未熟な壮年をゆたかにするために買うことなんかやめて、飼われるなんてこりごりだから、通り雨に濡れ、彼女たちが支配する街を超えて、能動的に音と踊る。飴細工のような繁華街。ドラマチックな悠遠にはびこる物語は、バビロンによって作られた物であり、そこかしこで売買された快楽の虜になり、似合わぬ意思を着込んで、生意気そうに歩いていた少年たちの休息。

暴かれる今

溶けた面影、原理的にとろける悠遠。不快感を攪拌させるような夕焼け。優美な微熱を抱えたミリタリズムが振るう斧や、槍が降る夜明け。互換される心が浄化され、さりゆく季節が羽化し、遠くの空を泳ぎながら、ふるさとを捨て、気ままに泳ぐ魚。ナーバスな女神が放つ矢が刺さりながら、機械的に歩む先々で苦悩を重ねるだけの君が落ちる世界との別れ、華々しく散る意志が倫理観なんかを捨て、さびれる風景にたたずみ、孤独感に遭難している彼女たち。真理を捨てて、僕らはジャンプして、惨憺たるあなたたちの立場なんて知らないし、求める権利は暴力的だし、同化する風景に要約された罪が義体化して、加算される義務なんかが、代価を求めて、娶る先々で永遠性を捨てた愛がつたなく募る横暴な冒険が汚され、苛む記憶に臆することなく、苦難などを苦痛だとかと思わずに、たどたどしく伝う先々にはびこる言葉が時間を捨てて、がんじがらめになる今に犠牲的になんかなる必要はなくて、そこでの代償なんかは必要なくて、儚く散る一切に保たれる均衡なんかは、しあわせなんかもたらさないし、猜疑心ばかりが増えて、少しのことで臨戦態勢になって、戦争ばかりをもたらすし、持ち上げられた真理なんて、なんの真意も持たないし、もつれる思いが固結びになって、取れないと悲しむ君が記号化する余韻が降らす雨にぬれて、野ざらしになる動機が陰鬱そうに徘徊する夜に、なよなよしながら、くよくよしている暇もないし、ままならないままに朝を迎えて、散漫な意識を儀式的に昇華させるだけの、日々なんてものは、呪いなんかをばらまいては、自らの汚れを他者に移すことで、あたかも自らの苦しみを消し去るように感じる様は、実に滑稽である。

束ねる先

実りある日々と君。あてもなく彷徨いながら、泡沫の自由に現れる顛末に溺れて、面影も不確かで、情緒すらも潰え、得たものが不自由に変わるような余韻に迫る因果も、多目的なものを用いて、率いる理由が悲観するだけの怠惰な苦悩にすがる姿が滑稽であると、制限すら持たずに、保たれる意味にもたれかかるだけの今日に、調和などもなく、長じる所以が引き取る意味が隈なく理由を蔓延らせる。充填する憤懣から逃れ、清貧な夜空を駆逐する戦争の音が、腐敗させた銀河に腰掛け、安易に製造される心理を読み解き、みすぼらしく結ばれる睦じい姿がきらめき、厭うだけの背中が寂しげで、健気なほどに補正される今に重なる無益なことを往復している間に、この命とは尽きてしまう。考える隙間に瀰漫する思いが流動し、動詞かなんかと結ばれて、楽しみがなくなった後にも、笑い飛ばすような強靭さを蓄えて、手なずけられるよりも速く飛び立つ。外観を破壊し、はびこる悪意を叩きつける欲動と青春。機影にズームし、印象にとろける先で吐露するものが延々とひろがり、配布された罪を引き延ばすだけの価値を乗り越えて、軽薄な余韻に形成された意味との決別を終えて、応用されるだけの痛みなどを感じるより早く生きる。狭量な彼女たちの文句が鼓膜を突き破り、備蓄される苦悩が脳幹をいじくり、空疎な自己を肯定するために、ためらわずに超克し、そこで克己するものが永遠を超えて、凄艶な時に印象付けるために、この存在とは、ここでの意味を脱いで、自らに行き着き、誰かが引き継いだものを引き離して、あらゆる疎外感を超えて、自らを肯定し続けるのだ。

感受性の海

滞ることなく、ずっと無限で、疲憊しても尚、順序なく満たされて、手なずけられず、懐かしむこともなく、適応するよりも、敵対するよりも、より良いものを見つけていく。死を反芻する記憶を守る番人どもが、磔にする写真の中の死。緩急をつける原始的なあの子の主体性を破壊する利己的な主題を飛び出して、退廃的な理想の中で疑うだけの論理的な端々で、紊乱なものが禁忌を謳い出して、貸与し、管理された粛清の彼方で、途絶えて行く行方からエフェクトをかけ、倦怠感により潤い続ける崩壊した精神の根が腐り、立証される真理などを超越し、森羅万象に折り合いをつけずに、修繕される思い出の彼方で加算される余韻との決別を終え、扇動される戦争の下腹部に散らばる快楽的な論難を携えているだけの論証が妥当な真偽を課せ、干渉する間で吐瀉された汚物を避けながら、夜通し見つめる愛を漁る。喪失感に馴染む君たちの合否。終焉に巻き込まれていく先々で偏執していく幼稚な遭難者のプロセスが、プロパガンダを撒き散らしては、寂れた夕景につなぎとめた代償が、泡沫を凌ぎ、勇敢に対処する先には、敵味方すらない。どこまでも透明で、誰かと同化するわけもなく、分け隔てなく、誰かと結ばれるよりも速く逃げ去るのです。

ギミック

どこをとっても、完全に一致しない枝葉を眺めている。君の美しさと比べるべき対象を用いて、その場で線引きして裁くよりも、より良い価値を見出すべく、閉じ込められ、触れても良いと言われた場所でも、触れずに抑圧するような意志の力を蓄えて、短絡的な同化を目指さずに、厭わずに愛する余力があり、現れる様をそのままに愛するような強靭さを感じるような、生命力が敷衍していく意思の中の魚でありたい。枢要なものなどほとんどないと語られた日々から逸脱し、浄化される旅路の最中、君はむくんだ顔をして見上げる空の青。星の名前を歌い上げる君の見つめる先々では新たな試みが降る。歯がゆく悠遠で肥大化していく言葉が氾濫し、貧寒な君のジュエリーを集める時代的な寂寞が生み出す敵愾心なんかが、今をなよなよとさせ、散漫な慈愛なんかが、意思を骸に変え、倦怠感を引きずるだけの亡霊として、現実味を喪失しながら、しなびた連帯感により、安易な互換を続け、相似するほどに、互いを恨む速度も加速していくのかと、簡単な消費を続け、血合いされた身体は不安を重ね、加算される苦しみや、その場で参画される罪などに捕食されては、転落していくだけに至るような怠惰な補正かなんかにより、加算される罪は強固になり、誰かを恨むためだけに機能する意味の中で孕む罪を絶対的なものに仕立て上げるだけの宗教的に麻痺した法の中で、加算される罪の意識を陰鬱にこじれさせていく数多の苦しみを超越し、今を手なずけていく。

むくんだ過去

力強く睨みつける目。諦めを知らぬ強靭な精神。成否を知らぬ肌は、定めを知らず、また目的も持たずにさまよう意思がたゆたい、たちまちにあふれる思いは、世界全体にぬくもりを与え、めり込む痛みに耐え抜き、孕んだ意思は懶惰なものを知らず、束ねた意思は確かなものを重ね、利己的に敷衍する独りよがりな愛をこじらせるだけの、自己愛的なあいまいさを超えて、全体的に愛するゆえに苦しむことよりも、あいまいなままで確信し、揺るぎない思いは、たじろぐことを知らぬ。死んだ時代と破裂したムーブメント。ジーンズにからまる血がステキなデザインだと、因果律を無視した螺旋階段をのぼり、理論的に退廃している君の真理に基づく動機が帰路を失い、喪失感により垂涎している栗鼠との時差を測るだけの世界なんてものは、不必要であるし、君も不潔なだけだし、惰性な風になびく髪が機械的にうごめいて、ざわめく森羅万象に伸びゆく季節のコケティッシュな模様が法則的である限り、僕らは僕らではないかのだと、茫漠たる少年たちがニヒリズムに浸るころには、憎しみ合うことが愚かであることに気付いて意識と同化するための自然に帰るべきだとか、ニヒリストたちがカタルシスに至るころには、次なる憎しみはどんどん敷衍するし、芸術とは暴力的であるし、絶え間ない創造とは、君を突き刺し、引き裂いて、どこにも行けなくする限りに陰る思いは陰鬱に消費されて、顛末にあえぐ進路に排斥される夢は、君の好きなものだらけになる。

この世の全て

病んだ奴らの大合唱が始まる。戦争で大儲けしたカエルがバカみたいな大声で鳴きまくる焦土。原始的な角を生やした兵隊たちが、なんか悪魔みたいだねと、ねじれた天国でカタルシスに至る原理的な幻覚や、大国にこびへつらい、コピペして参加するツールを破壊するための兵器が、ネットワークを混乱させ、辞世の句をうながす代償ばかりを求める資本的な女神の目からは、誰かの血の涙がこぼれて、それを宝石がなんかに加工して売りさばくような、承認欲求の犬や、奴隷根性丸出しの普遍性を盾に、正義や道徳を語る君も、嘘ばかり吐き出す口や指を持って、世界を闇に変えるだけだし、誰かの代価や代償なんかが、粗大ゴミとして捨てられて、廃れるだけの日々が廃棄物かなんかに変わり、処理するための法や金銭なんかが、うるさくつきまとう世界を世界として認識しているだけの世界ならば、救う必要もないし、また同情なんかに左右され、どちらが善で悪かなんかでしか測れぬような世界なんかは、どこにも存在しないし、時間という概念を持ったお陰で、僕らは価値やなんかを形成して、意味に束縛され、そこで枷を嵌められ、世界性を狭めているだけなのに、依然として君は、埋まらぬ愛の迷い子で、確かな愛を知らぬのに、ただ愛されることを求めるがあまりに、今に苦しむだけであり、快楽がなにかを知らないから、支払いなんかに追われて、本質を見失っては、理解することを覚えず、今を正当化し、貸し借りかなんかに走ったりして、満足とはなにかを知らないから、絶えず襲いかかる不満足や退屈に飲み込まれ、正しいことなんかを語っているようで、確かさの足かせを嵌められ、はびこる悪意を鵜呑みにし、なにが善悪かを認識できずに、自分こそは正しいと、誰かの言葉を借り、誰かに責任を押し付けては、自らのみすぼらしさに泣く。