昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

2016-12-16から1日間の記事一覧

定理をひもとくエゴ

形跡も無くなり、純粋なものすら消え去った後に迫る罪の意識などにとがめられるわけにはいかず、生かされているのだ、などと傲慢な意識を並べても、この生かされているだけに苦しむ住まいたる、軽い身体を脱ぎ捨て、ぬぐわれる思いを抱え、黒々とした意識が…

すこし、わたしのはなしをしよう。

わたしの、はなしをしよう。 楽しみ見尽くし、ジャズ的に示す観念が、融合を求め、高揚を続ける先に、神すらも持たずに、ただ音階を登り、悲観するだけの感情が示す差異や、陰鬱な結末にからまるだけの仮想的な世界に迫る寂寞を超克し、かかずらうだけに至る…

昼寝

メソメソ泣き虫の猫、 誇大妄想を抱えた冬や、 昼のメロウな瞬間に 光りが循環し、 数々の記憶をまさぐり、 寝返りうち、 宇宙的な記録や、 瞬く星の面影や、 奇跡をたどる 君の足音が、 夢の中で聞こえる。

すこし、わたしのはなしをしよう。

わたしの、はなしをしよう。 意識を残し、消失するような肉体をあがなうよりも、レジスタンスへと移行し、あらがう先に抵抗性を失い、ないがしろにする意味から、空間的な屈辱に耐え、磔にされ、路肩に放置され、些細な出来事に衰亡していき、精神は、貪婪な…

ニーチェの孤独

例えば、彼に寄り添う愛があれば、少しの余裕を与え、精神に良い影響を与え、自分を保てたのだろか? と夢想する合間にも、彼の激情は、同情など許さず、決められたものを、諦めずに、何度も受け入れ、永遠回に続くもの、と対峙し、あらゆる原理を超克し、自…