昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

2017-03-02から1日間の記事一覧

アンチテーゼ

郷愁になびく思いが、赤裸々な文明を伝え、黙示録にたずさえた、恋心を拾い上げ、斡旋されるだけの身体を傍観し、他者からの災いを引き受け、簡単に処理されるだけの論理へと引き伸ばされていく過去を追いかけるのが、今を生きているということであるのだ、…

膨らむ情緒

私とは永遠に向かって対立する、何者か、である。

すこし、わたしのはなしをしよう。

わたしの、はなしをしよう。 ここまでとは、どこまででもなく、ほとんどは同じ距離、同じ歩幅で、どんな困難をもひるがえすために、ためらわずに進むだけに優雅な時は現れ、あらがうほどに、確かなものは、いまここにあふれる、まる

すこし、わたしのはなしをしよう。

わたしの、はなしをしよう。 やかましくつきまとう彼彼女らがやましいものをつき刺し、いまを見えにくくしたり、何かを羨んだり、誰かを恨んだり、と忙しそうにしているし、何が必要かも見当たらぬから、必要なものなど求めずに、いまに至る経緯よりも、いま…

昇華する神経

押し込まれ、居場所を失った意思は、進行を妨げられた恨みを晴らすためだけに生きる。平衡しようと捕らえて離さぬ私の意識から、儀式化され、今に慣らされ、平均的なものとして、誰かを崇めたり、恨んだり、憎んだりする。下るだけの意識は、歪んだ感覚を携…