昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

2017-05-14から1日間の記事一覧

逃避行

瞬間的に達成されるものが今に言いなりになる。担う意味もセンチメンタルな様相で、強迫的に迫る君と意味との間で結末を求めるばかりで、加算されるものに押収されるだけの今に欠乏を抱え、換算されるだけの関連性から、今に連動していく苦しみに蓄積される…

すこし、わたしのはなしをしよう。

わたしの、はなしをしよう。 静謐な雨の歌にゆらぎ、閉塞感をかかえた日常にも、すこしの猶予をさずけ、確かな愛が今を切り開き、背反し続ける先に衝動が現れ、今の矛盾を飛び越えていく、まる

すこし、わたしのはなしをしよう。

わたしの、はなしをしよう。 刹那にからまる君の面影も、どこかあどけないが、瞬時にけだるく汚れていくものであるし、そこで、けたたましくうなる魂も、いつかの思い出に収納され、自らの苦しみを演じているようだ、まる

風をまとう者

どこにもルーツを持たぬ君は、不自由やふぞろいなものを掲げ、散漫な意識の奴隷として、考えるほどに不安に苛まれ、今に痛ましく攪拌され、最低限の至福を追い求めるばかりで、何がしあわせかすら理解もできずに、ただあてがわれるものを、あてがわれるまま…

世界

傷口がじゅくじゅくでも進むのだね、と 鳴く鳥の風貌の怪しく風につつまれ、 たたずむ理想とは、 理性をそこない、 そこに生じるものにより左右され、 自らの理想などは ないもののように扱われることを 正しいもののように 崇めるようなおかしさに 気付くよ…