澱んだ意識を覚醒するようなものが、妄りに入り込み、背徳を謳いながら、反撥が生まれ、抑圧を叫ぶだけの愚行にひた走るほどに、人間という名に補完され、破壊し続ける精神は、支えを求め、些細なことで激情を重ね、攪拌される半径に呼び戻される苦しみから…

記憶は遠くあいまいで、 今に思い返してみても、 見たものや、 感じたものとは、 かけ離れ、 どこか違う場所で、 その時のよろこびや、 痛みを今に氾濫させる。

わたしの、はなしをしよう。 この先もあるかもわからぬし、ここ先で規制され、消え去るかもわからぬし、わからぬことばかりが、ここで交わされ、閑散とした現在に悟性を生み出し、個性を喪失してもなお、ここで混ざり合う感覚が、豊かなものを生み出し、暴れ…

怠慢な身体を引きずり、今に悲観し続ける先に肥大化する欲望が氾濫し、欲動し続ける先に気配を牛耳り、機械化する運命は、今に悲観的なものをたずさえ、さえぎられる思いを徘徊し、破壊し続ける先に現れた苦しみを再利用しながら、しなびた思いを加速させ、…

わたしの、はなしをしよう。 もちいられた正義に振り回されるよりも、自らもちいる善悪を厭うよりも、何かがおかしい、と叫ぶよりも、自らに素直であるべく、自らを讃える、まる