昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

2017-07-24から1日間の記事一覧

いらないもの

証拠も残さずに、永遠にしなびた記憶を呼び覚ますような音楽にいざなわれ、空へとすいこまれる感情と同化していく夜だけが、唯一、自らと同一化し、敷衍する意識は、聡明なものをたずさえ、鮮明な過去を形成する余韻に浸透していく形式が、今に思いをたずさ…

反撥

失速しないように、と 背中を押す風にすら 反撥し続けるよろこびだけが、 何かを求めるだけの 退屈な理由から逃れる方法論。

継承

澱んだ意識を覚醒するようなものが、妄りに入り込み、背徳を謳いながら、反撥が生まれ、抑圧を叫ぶだけの愚行にひた走るほどに、人間という名に補完され、破壊し続ける精神は、支えを求め、些細なことで激情を重ね、攪拌される半径に呼び戻される苦しみから…

すこし、わたしのはなしをしよう。

わたしの、はなしをしよう。 従属し続ける先々で対立をふかめ、憤懣などをもちい、優越を定めるよりも、優劣をもちい、何かを否定するよりも、自らに帰りる、まる

すこし、わたしのはなしをしよう。

わたしの、はなしをしよう。 狡猾なカラスがひしめく朝靄の気だるいビル群を傍観する主体性すらも失った誰かの慟哭がなびいて、散漫に老けていく時代や、夜明け前のレジスタンスや、空疎で過激な衝動が、怪訝にながめる悠遠や、基礎を失い、なだれ込む意識に…