昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

2018-01-17から1日間の記事一覧

緩慢なワルツ

その純粋さもいつかは潰え、そこで失ったものを求めるだけの日々を確かなものに変えうるようなものを追いかけるほどに、迫る老いからは逃げられぬ、と泣き叫ぶコウモリたちや、化石に変わるだけの過去を掘り起こし、思い出はここだ、となだめるだけのフクロ…

すこし、わたしのはなしをしよう。

わたしの、はなしをしよう。 轟々とうなる終わりから迫る過ちを枷にし、神体を埋め込まれた身体に支払われるための義務的な要素や、相互する意識を統括するための記号の雨に濡れ、ためらうだけの意識は、犠牲的な気配を悟り、そこで屈折した神として自らを崇…

偶発的な呪詛

森から街へと下る。消費されるものが違うだけで、森も街も、なんら変化はない。ただ目の前を通り過ぎる景色が意識を遮る。後は、残骸になるまで、貪られるための身体に補完される痛みを吸収する間に現れるのに、ふれることすらも許されずに自らを抑圧する。 …

すこし、わたしのはなしをしよう。

わたしの、はなしをしよう。 現実にたたきつけられながら、健気に続ける意志的な強靱さだけが、意識的なものに支配される前に果たす義務などを謳わずに、使命に惑わされずに、純粋な意思だけで進むことだけが、意味に裁かれずに、自らの意思だけで、今を組み…

類似品たちの休日

名前も分からぬ鳥が、 さえずりを木々に反響させ、 静寂とはうるさいものだな、と たずさえる物語は、 進行の邪魔をし、 何かをしたがえ、 しいたげてばかりいる。