昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

2018-10-24から1日間の記事一覧

さらなる愛

ふるい思い出は、すぐさま捨ててもて、持ってても、邪魔なだけやから、あらゆる域から放たれるグルーヴや、運命的なものすら跳躍し、悠遠になぶられるときめきや、配される間に緩慢に処理される精神や、成否を求めるだけの、堕落した誰かのジレンマや、懺悔…

すこし、わたしのはなしをしよう。

わたしの、はなしをしよう。 おおきに言うて、お気に入りの日々から決別して、別々の日に没落して、あらゆる荘厳な日々に叩き潰され、現実なんてもんは、瞬時に過去になるさかいに、どれが現実かも、わからんもんでんな、まる

すこし、わたしのはなしをしよう。

わたしの、はなしをしよう。 奪い合うべきもんもあらへんし、偏執してわやになんのもあれやし、何万年も、何万回も、同じような憎しみによって、景色は、形式的なもんによって、破壊されとるだけや、まる

黒雲

こうもり傘をさした デカダンスな男が無数に鎮座する 意識的な地下鉄に乗り、 陰惨な形を示すような 計算式を解き明かす 過干渉な数学者が放つ ヒストリーを超えて、 分断される境域から、 倦怠感をかかえた夫婦や、 堅実さを謳うほどに 徒労感が増すような …

睡魔

猫みたいに丸まって寝て、不自然にせかいを包括しとるんかいって、逸脱しはる瞬間はな、やさしい火傷をほどこしよるし、忘我に帰任する夜は、絶えず権威的に赤い紙をばら撒きよるし、暗澹とした世界に補填されるべき愛も、なにかを裏切ることだけが、世界を…