昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

2019-02-09から1日間の記事一覧

しぼんだ夜

君の羽音が、ゆたかな音色をふくませ、眠りへと近づく意識は退嬰的な襞を進み、モノクロームにふくらむ夜が身を寄せ合い、寛容に住まう虫たちのリズムが、心地よく、平らな悲劇や、アノミーなどが騒ぎ立てる正常や異常を測るための戦争や、君の美しさに補完…

すこし、わたしのはなしをしよう。

わたしの、はなしをしよう。 スキップして、鼻歌うとて、しゃべるんやめて、やかましい世界から出てって、生きるんなんてもんは、生きること考えてもあきまへんから、適当に行きます、まる

群像の構造

夜をねぶり、雨を流し、と歌う感情がまとわらつき、どんぶりの中で抱き合うふたりの平静は終わり、静寂が切り裂く健気な夜に脱げた言葉は半狂乱して、乱気流に運ばれ、コバルト色の宇宙で眠り、タンスの家に帰るまでの距離をまさぐりあった、愛のようなケモ…

すこし、わたしのはなしをしよう。

わたしの、はなしをしよう。 はなやかに軽やかに世界を舞い、きらめく余韻や、因果律に反して、はびこる悪意を跳ね除け、確かな愛に行き着く、まる

蛙の亡骸

誰もが言葉を喪失し、 あえぐ先々で諦観し、 貢ぐだけの 機能をたずさえ、 凄艶な現実を撫でては、 不埒に嗤う。