昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

2019-03-18から1日間の記事一覧

修正の雨

思いを伝えるだけでは 足りなくて、 点と線もあやふやで、 もとめるほどに ゆがんでは、 何かにいざなわれては、 また同じ位置にもどって、 どこでもない場所で、 誰かの帰宅を待つ。

夜々

寒い夜、 恋人たちは手を繋ぎ 寄り添い歩いている。 ほんとうの愛かは知らないし、 幸か不幸かもわからないし、 愛は売るほどあるらしく、 むなしい夜を食い尽くす余白が、 迫害を生み出し、 奪い合うだけの時は、 堕落を生み出し、 価値がなんだと、 やかま…

我の影

孤独な勝負だ。それを選んだのだ。娼婦たちは勝負の意味とは、勝ち負けだけでしょ?って、深層心理の闘いよりも、あったかいものが見たいらしく、自らをいたずらに消費することによって還元されるだけの、資本主義的な偶像の中で、偶然のしあわせを見つけた…

明瞭

燃やした紙、刹那の旅、滅びた君か、干からびた意味が、日々を奪うばかりだから、進むことだけに専念するのだと、すれ違い打倒するものが、淘汰されたものが粘っこく、迫る季節に織り込まれる風景は、あたかも孤独であるが、さびしさなどは感じず、ただ今を…