時を乗り越える者

時間を超える意志的な現れ

詩とは何か?

誰にも認識されず、ひとりでに歩き、自ら企てる事も無く、誰にも捕まえられぬのが、詩人である。ただ詩人とは、跨ぐ者であり、逃げ出す者であり、何かを捉え、発散する者である。唯一、君の死を乗り越える言葉を降り積もらせては、慟哭に揺らぐ不自然な山脈を超え、情報を遮断し、責任なんか持たずに、ただのらりくらりと描く途端が、本質に変わり、君は些細な不安に揺らぐ事無く、ただ伝わるだけに伝達される愛に配下すら要らず、這い這いして歩くまでの距離にくるまりながら、空腹を癒やすだけの世界を超越し、淵源に長ける本質から、真実は、詩的な能動性に橋を架け、健全な動機を司りながら、恬淡に誘導し続ける果てにモラルも無く、ただ受け取る言葉に揺るぐだけの本質から抜け出し、ただ詩的な幽遠に果てる君の笑顔もクラッシュし、モクモクした雲に消え去り、歌う途端に道楽すら要らず、心象に果てるだけの気持ちを記憶になすりつけては、さげすむ間を超越するのが、詩の役目であり、君の死の残り香を現実に変えるような秘密を持った呪詛であり、典麗で豊かな詩情から拘束される君の観点も制約を持たず、ただ跳躍し、高揚感に比するだけの価値を持たずに、ただ上り詰める先に昇華する創造性だけが、鮮明な意味をつかみ、その意味すら邪魔である、と捨て去るだけに定める意味すら不潔に思い、ただ愚行に悠長に引き裂かれる関係に軽度の秘薬を混ぜ込み、心象に能動させるべきエッセンスとスパイスと刺激を注ぎ、ただ快楽に解体される実直な身体を空間に捨て去り、簡易で安直な動機を切り裂き、倦怠感を取り除き、淘汰される矢先に変化する言葉も、降り積もれば、意味の豊かさなどに足かせ嵌めるだけに至らせる悲劇を脱ぎ捨て、アイロニカルな卑下を取り除き、投影される実体に対比する物事すら俯瞰に捨て去り、廃れるだけに至らせるだけに統合させよう、ともくろむ権力を砕くために、この詩とは存在し、損なう者どもを突き上げるべく、この言葉とは、物を超え、形あるものの悲劇を取り除き、ただ優越感に浸るだけの愚弄から、老化するだけの観点に勝ち誇るだけの身体は朽ち果てるだけに至り、苦闘を重ねた精神すら、死を乗り越えずに、ただ空間に放置される言葉に重ねる事柄すら、空間的なここに過去を嵌め込み、ただ見た物を、見たように語るだけに価値は荷担されるだけの状態に重みを与え、この存在に退くだけの言葉が浮遊し、心象にカタルシスを与えず、ただフラクタルな後悔を授け、ただカタトニーを迎え、分裂し、聞こえない声を行動に磔にさせるような世界を世界と認識しては、妨げる間に分裂する精神を真理と呼ぶ頃には、孤独な配下に置かれる分裂的な懐古からふるさとを求める猜疑心から、旋回する悪を吸い取り成長する悪意が、暗澹たる様子にモラルを突きつけ、天敵を用いる道理により、磔にし、カタストロフを叫び、さげすむ間に理論上の敗北を叫ばせる間に色あせる真実も、詩的な明晰さを忘れ、ただ酩酊するだけに至る被験者として投薬される間に些細な出来事はデータ化され、君の繊細な出来事を強盗し、統合しよう、と君を裁く間に差異は混沌を呼び、君を奪うためだけに連中の支配へと移行していく真実すらも他者にハッキングされ、査定されるだけの物証と化する存在を価値で測るだけの馬鹿者や、化け物などが迫る社会などに世界は無く、正解を叫ぶだけに世界は裂けるものであるし、そのものと認識する事すらも、この存在が損なわれれば、この場に君の存在すらも無くなり、薄ら寒いままに鬱積する暗鬱さに縛り付けられ、事実はねじ曲げられ、君を殴打し、君を悲しみに暮れさせるようなものから守るために詩とは存在し、君を守ろうと司る事に価値すらも捨てる事に詩は誕生し、あるいは、詩をも乗り越えるものが、詩であり、その詩すらも超克するのが、詩であり続ける事に、この詩とは、死線を越え、艶然に長けるいびつさや、異物感を携えるからこそ、意志が生まれ、そこに権力や行いすらも持たせぬからこそ、ただ純粋に描こうとする意志だけに反応する精神が一心不乱に一瞬で輝き描く本質だけに真実が生まれ、もまれる間に用いられるモラルすらも捨て去る限りに、この心情とは、豊かさなども求めず、ただ至らぬ事を飛び越え、乏しくも、怯える事無く、貧しくも、用いるだけの貧しさ故に、持たなければ、その貧しさすらも美味いものに変わるのであり、用いる事に有するだけの価値を強請るような者ばかりの世界を世界と呼ばずに、私は、遮られずに描く限りを世界と呼ぶ。「言葉は、君を救うだろうし、巣くう事も可能だ。用いられる世界とは、決して豊かなものを運ばずに、ただ奪うだけに至らせるような理由で君を漁るであろうし、漁られた辺りから邪推し、挑む事に恐怖を覚え、ただ刃向かう事は悪い事である、と教えられた事により、囲われる状態に過去は固結し、ただ結ばれる現在に比するだけの時点に時間を折り重ね、ただ認識する事だけを真実と呼ばせられている事に気がつかなければ、君は機械のままである。」あるいは、ありのままに隷属するだけの本能的な隷従か?あるいは、貧する事を扇動するだけの戦争的な大国のへりくつか?観点を奪うだけの論争に膠着させるだけに粘着する嫉視か?関係を奪うほどのルサンチマンを補填するだけの敵意の権化か?奪われ得るものとは残り物にも満たず、ただ満たそう、と堅持し、演じるような馬鹿者の獣ばかりだな、と詩情はアイロニカルに現代をあざ笑う。