昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

恒常的な冬

嫌にニヤけた世界だ、と目をこする。まぶたの裏側できらめく初期宇宙が脳内を旋回し、豊かなものとは、静寂に宿り、何かを思う以前に消費される今が、次から次へと流れる。あらゆる方向から生まれるものが、物語に変わり、因果などを打ち出し、時間に囚われていく。人間とは、何か開け広げ、あてもなくまんべんなく愛を騙るようなものだ。人間とは、捉えようとすれば、するする逃げ出し、あてもなくまんべんなく愛を騙るようなものだ。

何事にも興味も無く、ただ傍観する先々に募る静寂だけを評論している。完全性を求める先々に起こる永劫から注がれる時間が枯れ果てるほどの熱量を放つ宇宙とシンクロしては、自らの猜疑心をいずこへと旋回させ、上空と中空を支配するだけの領域を旋回し、先天的な痛みを暴走させては、嗄声をうながす天使や鳥たちと対話しては、猥雑に放たれる理論に反し、敢行する意識との邂逅と相互する意識に交換される条理などに関し、反する事を強固なものに変える事に置かれる偏執する暴力性から、制度は膠着するだけの人間性に偏執していくだけの雇用を強化させるだけに共存共栄は、人間的な補完を終え、完遂する意識に判然とした利用をほころばせるだけに判明する意識との対立が、人間的なものに拘泥しては、無神経にうながす精神的な乖離から、理性は漂流し続け、自らを探すだけに帰り着く場所ばかりを求め仮の身体にかりそめを加工する。

過去に帰巣する心理に宿すべき本質すらも喪失感にゆだねるベルが鳴り響く世界の終わりをうながすだけに、乖離していくシステム的な精神構造から、効率ばかりを求めるだけに朦朧としていくジレンマから騒然としていくやかましい内心に迫る緩和しない胸裏に迫るセンチメンタリズムの戦地に配備される苦しみから利用されるだけの過去に固執していく観念は、捻出される猜疑心に横領を繰り返し、奏でるリズムは、深層に痕跡も残さずに、精神の表面で正式な自己を探すだけに明け暮れるほどに緊縛され、捕縄された精神は、もがくほどに締め付けられるだけの懐疑的な精神のフォーマットされるべく、自らのベクトルをルサンチマンな街並みに消費していく。

居心地の悪い世界だ、と自らの世界を世界として認識せずに、自らを囲う世界を世界として認識する辺りから自らは濁され、身ごもるべき愛も、悲喜交々として、交錯する真理に受理されるだけの正しさなどを謳うほどに補完される人間性の中で普遍性などに支配される。制度は膠着するだけの人間に制度を押しつけ、生死すら操作し、最たる意味も持たせぬように教育を施し、無関心に至らせ、あきらめるように仕向け、無気力に従うだけに生きる事を、あたかも生きているかのように利用するだけに補完される規律に縛られるだけに、芝居みたいな日々は、一体感などを利用し、感覚を奪い、収奪され、利用される利己的なものの気配に達するだけの権力の帰還から、感染していく無機質な病から、緩和しない恒常的な恨みから、配膳される餌に混ぜられた毒で、少しずつ麻痺していく感覚は、剣呑に思う事すら無く、健忘に至らせる。ただ忘れる痛みは、加算されるほどに痛みは増していく。気づかぬだけで、いたわる事を知らずに、ただ従うほどに、この身体と対立し、壊れた心情に陰惨な支配が迫るころには、独白すべき真実も、告白するころには、真実味を失い、ただ補完された心身は、利己的な支配に形状を残し、快楽主義的衆愚政治が生み出す悲惨な制度から、悽愴な事実は、世界性をすなどり、君に至る病から悲惨な物事を押しつけるだけに至る。

苛立つ身体は公共的な策略から、倫理観をあやふやにし、ただ抑止されるだけに至る記号から、物事は吐き出されるほどに正しさを喪失する。相似するだけの苦しみを増加させるだけの傍観する空虚な身体は、単なる入れ物として、精神を剥奪し、虚脱させるだけに至る。空虚な身体は、損なうだけの分裂を施し、淡彩に消え入る自己から軽薄な理想を追求し、強迫的に入れ込まれる軽薄な理想から、ほとんどの理想は、帰巣本能を喪失し、帰り着く自己ばかりを探し求め、さまようだけに至る。

早熟な観念に施される婉然に潜む綺麗なものを崇めるほどに、人間的なものに陥り、他者を羨み、恨むだけに至る。苦しみとは、自らが持ち込んだ異物であるし、外側から迫るように仕向けた自己から、孤立しては、何を信じるべきか、と探す間に曖昧さは膠着を呼び、応じる答えに孤立していく。求める答えとは、その場で真実を濁し、何かを正しいと示唆するほどに弛緩せずに、膠着するだけに至り、自らを拘泥し、その場で探す自己とは、無意識の中で妨げる自己から孤立していくほどに補填される利己的な自己から固執していくものが生まれる。