昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

瞬く間の愛

鳥のさえずりだけが、楽しげで、朝の喧騒からは、浮いている。誰かが踏んでできた押し花、乾いた声で鳴く犬や、様々な思惑がなびき、あらゆる意味を疎外させる分別などが迫る重たい憂鬱に暮れる冬などが、冷ややか、だ。短い一生を精一杯生きることすら苦痛か?と問いただす相手は、依然として自分自身である。抑圧されるから、深呼吸する。深い息は、さらなる不安を呼び醒まし、まざまざと見せつける合間にアイロニカルな心情や、シンフォニーに混じる日常的な落胆がフラクタルになり、にじみ出る愛は、屈折した愛玩からサディスティックなものを生み出し、あふれる感情は、環境や社会に責任転嫁し、できない自分を妨げるだけの諦めばかりが、アイデンティティーを屠り、煩わしく結ばれるあてもない今に瀰漫する風潮などが、風景を奪い、現実とは、儚い自分を自堕落に消費し、貪婪に描く今から帰任する意志を認可し、あらゆる力に反し、相対する自己から悠然と諦念するだけの利己的で、軽薄なものから迫害され、退廃的なものを超越し、逸する合間に、緩慢な愛を敷衍させるだけの変化に咎められぬようにバタつく。

借り物の愛が利己的で不純なものを誘い、内向的なままに瀰漫する無様な自己から孤立しては、妨げられる一切をひるがえし、自らの傲慢さに震える人間らしさや、哀れみや、同情から離れ、配されるままを愛し始めるころには、ほとんどの行為は、魯鈍なものに成り代わる。

時々をなでる雨が苦悩を阻害し、あらゆる苦しみとは、自らが嘆き生み出すことに過ぎず、使い古された過去をふるさとにして、過去にすがるから、使い古された意味を蛇行し、行為に基づく普遍性から離れた不安感が、概念をくすぐり、今に魯鈍に変わり、自らの傀儡として、指定された義務感をよぎり、有する価値に密接に結びつく様相から、有する要素は一切から逸脱し、一貫した不安を今に有し、いたずらに導く間隔が、物事からの不和を今に与える。浸透する意識も神経質そうに今を批難し、咎める隙間からこぼれる曙光にも気がつかずに、気づいたころには、世界は滅びの呪文をうながすような厭世観をうながし、衛星間を浮遊する遊星の気持ちすらも分からずに、星の記憶をむさぼり、使い古された義務に査定されるだけの関係に完結していき、指定されたものに支払う義務は、死を誘い、印象にとろける今から吐血し、さえずる記憶は狭小な意思を用い、物事を占有しようともくろむ限りに黒黒としていく意識は、陰鬱な衝動を今に用い、生きた心地もしないものだ、とうながす限りに、人間的なものに囚われる。「さあ、思い描く限りは、唐突にぶつかり、今にシンクロし、信仰する意思すら不純なものに変わり、進行する意志だけが、君の情念を伝え、感情的なものだけが、この物語の中で加速する。」崇高な意志が順序も伝えずに、煩わしい事柄から離れる限りに背反し、配される間に生まれる愛から拍動する意志だけが、意味合いをすなどるだけの搾取から放たれるべく、何事にも愛し尽くそうとし始める。果たす間に用いられる愛だけが、この場面を透過し、かかずらう原理から離れ、相対するだけの利己的な自我から超脱し、跳躍する限りに人間的なものからかけ離れていくよろこびに増え続ける気持ちが空間に敷衍していく。

行き違う面影は、最たる意味を通過し、用いられる事柄に反し、有する過程に用いられる愛から交わる軌跡を今に交通させ、混淆していく意識は未明の真実にぶつかり、体感するほどに、怠慢な意志をそぎ落とし、相互する意志は、昏倒する今に欺瞞も残さず、濃厚な意味をつぶさに見出し、追考する意志に反し、関する間に情熱を注ぎ込み、落とし込む意味から、君は避難し、ただこもり隠れることをも有意義に変えるように、と超克する間に何事もなさなくても、その場でゆっくりと思い描く交錯する限りに生み出される優雅さだけが、能動し続け、惨憺たる安易さを持ち込むだけの理由付けを施す人間的な何かから放たれ、用いられる場面に膠着せずに、拘泥せずに描く真実から、いたわる思いが惨状を濾過し、籠城する今から離れ、瀰漫する意識に陰鬱な衝動などをこじれる先に行為を残し、恋すら持たずに、その場で怖じ気付くだけに退嬰的なものになるだけの感情がうながす環境などから背反し、解体する先々に空間的な哀れみを吐き出すだけに履き違える精神から逸脱し、一切を牛耳ろうと迫る用途の幼稚さに不満をこぼすよりも、よりよい今を築くために跳躍することを学び、毎日に追考するだけの偏執する考えが生み出す憎悪に支配されるより、芝居じみた毎日を生き、地味に隠れることだけに暮れるような日々に用心するだけでは、自らの大胆さは失われ、ないがしろされた精神は、短絡的なものに閉じこもり、高揚感を失い、呼応せずに、ただ自分の中だけで納める言葉がお粗末さを誘うだけに終える。