昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

人と思想

人間とは、妬む生き物では無く、妬み出す生き物である。蝕まれる精神は、軽薄な理想を謳い出し、誰をも疎外させる。人間とは、醜さを浮き彫りにし、最たる意味を喪失し、自らを人間の流儀によって喪失し続ける。原罪を背負わされた人類は、経路を失い、神を回路として宿命を受け入れた。やがて人間が装置的に備えた神も死に絶え、信じるべきは、個人へと移行し、短絡的な個人主義を生み出し、人間を、個人という枠の中に閉じ込めた。幽閉された存在は、個人の枠から出ようともがき、はじめての人間として、人間から逸脱し、超然とした超人と、不安感を煽り、恐怖で統治するファシズムを作り上げ、汚い過去をでっち上げ、はじめての人間を、人間として義務と規律というものに統合させるべく、抑圧し、屈するべき不安を味方に恐怖を捏造し、システムの中で人間という哀れを不安で扇動し、システムの中に捕らえられ、放置され、疎外された人間が機械的に陥るのを立ち止まらせるのが、超人たる者の役目であり、宿命である。従僕する傀儡たちが悲しみ沈む夕暮れに希望を与えるのが、超人であり、やがて価値は崩壊し、解除すべき今と、開示すべき理由を用い、希望へと誘い、人間から昇華させ、妬みと嫉みを打ち倒し、背負うべきは、義務でも無く、与えられた規律を餌に育てた人間も、今では、互いを監視し、退屈だと促しては、逸脱の意味を履き違え、新しいものを排除しようと精一杯である。お前が思うほど、世界は呪われてなどいない。強者がこの世界を作っているわけではない。弱者により嫉視が、世界自体を抑圧させ、意味を牛耳り、答えを扇動し、お前を路頭に迷わせようと目論むだけに至り、誰もが蹴落とそう、と騙す。局所的な痛みに逃避する思考が逡巡するイメージが脳内に溜まり、行動を抑止する。動かないことは、最も大きな考えを運び、新たな創造を、今に生み出していく希望だけが、思念に膨張し、イメージを逆算し、逆心を用い、用いる概念を超越し、自らの出力を上げ、後悔を用いずに、処する理由にリンクする恒常性に世界は回答を求めるだけに韜晦し、介する間に理解を含まずに、理念を吐き出し、破壊的な動機を用い、同意を求め、止めどなく用いられる理由を照合していくだけに派生していく意識は陰鬱な衝動を抱え、加算される原理に理想を求めるだけに用いられる問いは、行為に基づき、君を抑止し、拘束するであろう精神性などを謳い、善悪で暗示し、がんじがらめにするだけに抑止される心身は荒廃し、傀儡として指定される義務に拘束されるだけの権力へと移行する行為の奴隷として隷属する欺瞞と不満から不安感を煽られるだけの悲しい機械として毎日に欺瞞を孕ませ、晴らされぬ思いにルサンチマンを抱え、加算される原理に理想を供給しているかのように仕向けるだけの情報操作から、プロパガンダに締め付けられる犠牲心を孕んだ懶惰なプロレタリアたちは、織り込まれる情念に孕ませるべき始まりの愛を持たずに、、持たされる理由に記号化していく精神に形容されるだけの価値観に化合され、新たな物資として建前上の病をうやむやに消去すべく、すべての観念にねじ込まれる関連性から、制度的な正常さを求められ、正常なもの以外は、すべて異常だと疎外する辺りから、引きこもる孤独たちを同情せずに、ただ作られた悲しみを悲しむことにより儲かる仕組みから、システム的な恒常性を守ろうと席巻する権威に反することを知らずに、権威が打ち出す欺瞞を用い、牽引されるフォースにより自らも革命的な者であるかのように仕向ける偏るだけの思想から、思考停止し、挺身するほどに補填される不安を能動させるだけに行動を抑止され、揺動させられ、どっちつかずの精神は、軽薄なものを奉り、崇拝していくほどに、自らの過ちに誤りを用いずに、権力に牽引されるほどに、自らのフォースを用い統治するように仕向けられる軽々しい身体を抱え、重々しい思惟から真相は真理を損ない、ただ用いられる言葉に攻め入られ、生命の義務などを謳う頃には、ほとんどの理由は形骸化し、問題の塵を集めるだけに終える。

集積される状態がひとつの器官として働きを与えられ、空白の身体に埋め込むべき無機質で無意味なものを埋め込み、形だけの身体に安易に嵌め込まれる世界性から、接続されるべき完全性を孕んだ数字から、枢要なものなどが破綻していく定理に導くまでの精神に軸を持たせず、滅び行く状態を安易に見つめるだけに過干渉していく今に斡旋され、瀰漫する不満足に不貞だけを重ね、感応すべき状態に無関心なままで寛容な意思を持たずに、用いられる理由に支配されるだけの軽薄な身体は、形容される答えに占領され、用いられる動機に支配される気配から、藝術的に至らず、いたわることを知らずに、信用を損ない、ただ生じる出来事に暗澹としていくだけに陰る今を打開していく意味を今にも超克し、不安感を削ぎ、尖鋭化していくだけの流行的なレジスタンスを超越し、新たな思念を迎えるべく、批判だけに陥らぬように、照合していくだけの商法を超克し、新たなものを横溢させるような寛大さを持つ。