昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

尊ぶ夜に

にじみ出る思いが朝靄に溶け、捏造された原理を些細な動機に比べては、短絡的な余韻にからまる風景が、風光明媚で叙情的なものを憂鬱そうに吐き出し、鬱々とした思念を並べたベランダで育つプラントや、プラトニックな花魁などが舞う原理的な廃絶を終え、修羅の道を歩く宮沢賢治のような銀河と因果の部屋で否定的な言葉を並べ、達する間に生後を終え、傲慢な解放を叫ぶ革命家の嘘の合間で俯瞰を奪われるだけの全体主義の夜を越え、長じる由縁が長々と永遠性をふやけさせ、契合するだけに形骸化する一生が、この夜を毒していく。

汎用される事実の無限性が幻想的な蛍の楽園へと疎開していき、感応する情感から、流浪する風景は、肺葉にこみ上げる思いを塗りたくり、あらゆる子を産む互恵から、寛容な世界へと現出していく辺りに形而上的なモニュメントがリリカルな私情を更迭させ、嗄声を上げる産湯の彼方で悟性は感嘆に暮れるだけの悲観を生み出すのが、おのおのの苦悩と人生という肥大化する苦行へと暮れゆくだけに清廉される状態にぶしつけなものを算用するだけの経済的な苦しみだけが、愚鈍なものをそびえさせる。

交互する意識が背反し、蔓延る夜の断末魔を聞き涙する神が、猥雑な果てで至極の時を斡旋し、生きているだけで、この時間とは遊興に耽り、端的な理由を捕食もせずに、感じるままになでるようにずれていく言葉が次元を有し、かかずらう瞬間に用いる事柄を往復し、流動する思念が、微粒子に変わり、因子が量子的な憂鬱をシンフォニーや心音や、神秘に変え、艶麗な時に比する間隔すら、還元される距離に境目を用い、虚偽を流動し、シンクロする状態に心情が吐血を繰り返し、空疎な理由が風の音にからまり、まどろっこしくうながすジレンマと定理に基づく紀元前からの悩みごとがビートを託し、夜通し見つめ、破裂し、破砕する瞬間に時間的な遊興に反し、誇張される間に疲憊していく意味が苦悩を携え、世界性に淫蕩な形式を用い、互換を施す愛から善意的なものが、独善的なものに変わり、関わるほどにほどけぬ苦悩が呼び覚ます思いが応用する意味から枢要な事実などがなだれ込み、こじれる間に自堕落な散漫さが加工され、懐疑的な悠遠に蔓延る時代的な窮屈さの検問に引っかかり、感傷的な夜に肥大化する苦悩から機能していく順序を持たぬ混沌から、拘束される寂寞へと奏でる無神経な儀式的な疑念や、飼い殺しの至福や、改ざんされる今に貧寒な理由を重ね、導く母体がうながす環境音から、発芽していく思いが節々にまで成長し、伸び続ける意思が夜を捉え、途絶えぬように謳い続ける限りに雰囲気は嘯く陰りに悲惨な現状をすり込み、生み出す由縁が歯止めも無く、こぼれる限りに独占されるだけの支配を受け入れた夜は、自分と神との違いを倒錯させては、最たる意味を喪失し、還元される苦悩から演じるだけの意識に関係を受け取るペルソナが自己を見失い、乖離していく思考から、改ざんされる曖昧さに捉えられぬ思いが格闘し続ける間に異物感を抱え、緩衝する思いが互いを高尚へと向かわせる。

空間的なアノミーが攻め入る。用いられる金銭は物質としての快楽を運び、ため込まれる快楽が逸脱し、続ける限りに暴走する意識から混濁していく限りにシステム的な朦朧から、悔悟をため込む瞬間に貧するだけの価値にカタストロフをうながすだけの経済的な伴侶から、改造される意識に用いられる独創性を失い、ただ従うだけの傀儡としてのシステムの意思から解除されぬ苦悩から、全容にほどける思いが興奮していき、指定される義務に償いなどを求め、なだれ込む思いがこみ上げ、恒常的な不安をため込み、腐敗するだけの森羅万象を信仰し、信用するだけの英雄や革命家も、いつかは立派な独裁者に変わり、権威の前にふんぞり返り、見返りを求め、身代わりとして、名前も知らぬ者を処刑台に送ることに専念するだけのセンテンスから真理は生まれず、行動にすらセンテンスはねじ曲げられ、理念としての暴力を恒常的に膨らませ、肥大化し、肥満化した人民に食らわす激怒から、悪趣味なルサンチマンを形成し、継続する怒りのサイクルは、ものすごいスピードで回転し、止めどなく生み出される憎悪は、見出す敵と、見出しとしての敵を的として、終わらぬ敵意を倍増させるべくエスカレートしていく暴力性だけが、人間的な本能を掻き乱し、物事から乖離し、怒りを媒介させ、あらゆる物事を恨むべく育て上げることに専念していくのが、教育という哀れを生み出すという恨みから、またまたルサンチマンが形成されるという、終わらないサイクルから、理想はリサイクルされ、思想として、誰かを正すかのように、歪ませ、偏りを生み出し、人間として人間で終わることだけが、正しいのだ、と妥当な意識は意味合いを放置し、ただ無知なままで施され、受け入れる事柄だけを正しいこととして受け取ることの危うさには気がつかぬのである。育てるべきは、絶えず自分である。見出すべきは、自らが見つける答えだけが、君を確かな者へと変えるであろうし、変わっても尚、変わろうとせぬ限りには、選択に迫られ、意味自体を見失い、意思を誰かに利用されるだけに至る。