昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

蠕動する希望


 きっと理想とは、思想を持たぬ事に現れる廉直さにこそ、差異は、取り除かれ、ロジカルな廊下を過ぎ去る優劣を付けたがる価値観に屠られるだけの、全体主義的な対応に横溢していく主観的な対象と渾然一体になるべく、ただ退避するだけの意識的な折り込みに反するだけに、反抗する意志は、季節を取り除き、投影されるだけの出来事に本質や因子を拡散し、攪拌される正義に犠牲心が襲いかかり、精神的な依存へと巻き込まれていく現代病的な憂鬱の幽遠へと潜む報うだけの価値や、核融合する前衛的な大義にむさぼられる原理に原子が氾濫する意識とは、初期宇宙から延々と演繹された宿命へと兆しをたどり、暗澹とした宇宙空間に表現を与え、締結していく理想は、帰巣すべき心理へと厭うだけの身体を破棄し、反証する先々に謙譲される成否にもとづくエゴから放たれ、永遠に退き、知り合う以前に全容に拡散される原理にもとづくエゴを取り除くべき知恵を、知恵と呼び、映ずるものに反する知識だけを、知識と呼び、召還されるだけの価値に緩衝していくだけの金銭に欲動していくリビドーたちは、立場を逆算し、攪拌される半径にもとづく永劫から、端的な理想を、初期症状に変え、治らない病へと加速していく所々に、名称は無く、離れ合う意識は、居場所などを求めず、そこに現れるだけの名前に流されずに、判断は、強固な意志を用い、自らの力だけを発散し、配備される間にもとづくエゴが生み出す愛に、高尚なものなど無く、ただ羽ばたく快楽へと離脱していく意識は、昇華に至らず、創造的に達さぬから、そのままの形で、ルサンチマンや、俗悪なものや、悪臭ただよう軌跡に堕ちるだけの老いを換算し、悔悟をため込み、互いを恨むだけの形式美に果たすだけの意欲が、体系的なものを抱え込んで、混濁する意識に掻痒を生み出し、はみ出すものを受け入れられずに、解消されぬ痛みへとペシミズムをため込み、体感する痛みに貧するだけの価値の家畜として、移行する意識は、寛容に受け取る心を浪費する事に一生を費やし、追憶に発散される原理に果たす意味も、暗鬱なものを掲げ、アンチテーゼに基づき、定理を破壊し、すべてを破壊する事だけに費やす意識は、儀式的な換算から、攪拌される正義にセオリーを生み出さず、ただ呪う事をはじめ、はびこる悪意に転移していく痛みから、真っ黒な私情は、魯鈍なものを抱え、問題に標記されるものを追い続ける限りに、自らの落ち度に飢渇し、機会を失い、安易な支配へと低劣なものを重ね、懐疑的な日々に陥るだけの理想に供給される義務へと精悍な意志は、等差をくぐり抜け、安易な支配へと継続していく紙幣的な兵士たちの間をくぐり抜け、傀儡として生きるよりも、はびこる悪意に鎮座し、座礁する意思が、季節感に封じるものや、景色に映ずる不自然なものを模写し、朦朧とする意識に混濁していく昨日や、記号化していくアンニュイな日々に縫い付けられ、磔にされる日常に紐解く鍵や、飢餓しても尚、自らの意思を表現し続ける事により、用いられるセオリーを打ち砕き、自らを卑しいものとして卑下するよりも、悲観せずに、我関せず、と敢行する意志に基づき、力に汎用されるだけの意識的な抵抗力だけが、境目を持たずに、持ちつ持たれつを謳うだけの欺瞞を排除し、徹底した意志は、抵抗する以前に、何かを用い、何かを目印に、何かにジレンマをため込む以前に、名前を捨て、表面上の価値が、単なるデータに変わった人間社会から超脱し、神を用いずに、神に妨げられずに、自らの理想へと帰巣する限りに用いられる不安や恐怖が、思想的な根幹に混濁し、虐げられる日常に忿怒をため込み、疑念を取り払うべく、破壊的な理想を追求し、一切を革命という欺瞞で飲み込む以前に、「この理想とは、変える場所すら持たず、用いられる言動に支配されずに」自らの意志を追求し、用いられる力に反し、はびこる悪意にもとづく定理に理想は、狂騒へと陥り、旺然とする意識は、答えから受け取るものだけが、正義であり、正論だ、と紐解く辺りから、ひもじいものを重ね、乖離する日常に折檻され、世界性を奪われ、未熟な意志に疎外され、アナクロニズムへと陥り、応じるだけの答えに偏執していくだけの過程にもとづくエゴは、思想を用い、偏った理想を追求し、自らが吐き出す言葉に酔いしれ、自らを見失う者よりも、たちの悪い者であるし、立場を利用し、言葉を兵器へと変える恐々とした理由を背負うだけの無機質な理想は、滞るだけの意識を体系化し、加算される言動により、支配の速度は増し、齟齬する社会と意識との懸隔や、間隔に迫る退嬰的な理想は、競合されるほどに、共存共栄や、競り合う自由がもとづくセオリーを新たに生み出し、何を変えても、違う形の理想は、きっとすべてを退廃させるだけに至る事を、有史以来何度も続けている。