昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

深淵に潜む愛


 古代の宗教は、未熟なままに、母なるものを信仰し、自然を崇め、野蛮な精神は、ただ邪魔するものを、本能のままに殺めた。現代の宗教は、父なるものを、未熟なままに愛し、短絡的な暴力を推進し、誤った理想は、間違った思想を孕み、ただ男性的な本能で、破壊の限りを尽くす。啓蒙するに至らぬ知などは、知識をひけらかすためだけに、ためらわずに利用する価値を生み出し、正しさからは、外れる。ただ正しいものにすら、虐げられる精神は、やがてルサンチマンに変わり、代わる代わる敵を作り、敵対心ばかりを、増幅させる。夜との会話。夜は、おしゃべりだ。ますます虚空になびく歌声は、ぬらりと迫る生ぬるい風に包括される。甘美にほどける空間にまとわりつく身体と身体の濃淡に消える呼吸、森羅万象にほどこされる高揚感と立体的に現れる同一化から、依存的に崩落する退廃的なモジュールや、悶絶する空間に歯がゆく散りばめられる純真無垢なメルヘンと、偏頭痛がほどこす憂鬱が、静謐な夏の夜に似つかぬものを、放射する。一途な身体は、地図を捨て、掃き溜めに溜まるエゴに混濁しながら、己の煉獄に帰還する。アンバランスな思いを掲げ、倒錯する理由が、清流を下り、純粋な理想に擦り寄り、栄華を超え、口達されるものに反し、言葉にされる前に築くものが、理論を超え、白昼夢に注がれる代理母的な論理が、姑息な支配を告げ、死は、超えられるべきものの前に立ちはだかる恐怖に至るだけの体系的な生命を補足するだけの、体系的な言葉の呪いであり、死とは、超えるべく備わるものであるし、死しても尚、備わるものに交わり、滞る事無く、届くだけの意味に響き渡る意味に足るものを与えるだけに得るものを儀式的に昇華させるだけの死を乗り越え、儚い生命に瓦解するものが、果敢に挑むべく、居心地を与えるだけに十全とした生へと帰還し、生きるだけに問い続ける死へと離れ、はびこる悪意に注がれるだけの可憐さに、連動する意識が、思想的な根源に焦げ付き、ヒートアップする意識的な怒りが高圧的なものに拘束し、凍える景色や、形式的な行為にもとづくセオリーに迫る疑問符や、轟然たる意識的な波動や、羽音が迫り、最たるものを破壊するだけの武器を用い、問答する意識を瓦解させるべき答えも持たずに、ただ立場をひるがえすだけの神経的な回路に排斥されるものが、爆砕され、惨憺たる意識に見損なうだけの陰りを生み出す本質から、震源地をまさぐる光景に迫るセンチメンタリズムにせめぎ合う価値観などが、理想を破壊し、ただ用いる希望すらも破壊する孤独を知らぬキャピタリズムに毒された独善的な歪んだ思想こそが、もっともな破壊を生み出し、継体するものへと破壊される掃きだめへとエゴイズムを加速させ、構造的な排除を繰り返すだけの混同する意識から、暗澹たるものを加速させ、懐疑的な論理を拘束するだけの暴走を繰り返し、汎用されるだけの意識を飛ばすだけの異質さを掲げ、仮想するものを閉じるだけの孤独へと帰還せずに、ただ干渉するだけの管理下へと置かれるだけの関係へと継続するだけの体系へと関わるほどに、恒常的な拘束を繰り返すだけのサディズムが生み出され、絶え間ない暴力へと加速する大衆的な論理が、抑圧させるだけの普遍性へととりとめの無いものを重ねるだけの道理へと憩いながら、長らくにせめぎ合う延命するだけの命などは、同化するほどに、補填される痛みと同一化するだけの病を作り出すだけに浸る原理に集められた痛みをコレクションするだけに至る獣的な憩いから、異物感を抱え、対象とされるだけの関連性から離れ、自らの位置に意味を用いるだけの倫理から放たれ、自らの意思だけで陰鬱な衝動を超えて、冷然とした意識を用いる果てに見出すものが、体制を越え、貸与するだけの意識的に釈然としない主体へと課せられる税から放たれ、自らの意思だけで、生じる優しさを知らずに、無神経に迫る軽薄な論理から放たれ、度重なる恐怖へと利己的な支配を受け入れるだけの毎日から放たれ、見過ごすだけのやましさや、やかましく虐げるだけに平らげる貪婪さに退廃的なものを抱えるだけに有する価値にカタストロフを用い、肯定的に乗り越える事を知らないで、ただ互いを咎めるための魔法を唱えるだけに、なぞるだけの意識は、陰鬱なものを重ねるだけで、何ら答えを乗り越えられずに、与えられる意味に、用いられる位置へと移動する事や、そこに杭を打ち、その場から離れられずに、拘束されるか、やがて監禁されるためだけに、自らの心身を差し出し、やがて儀式の生贄として、よろこんで自らを捧げるだけに至る供犠に参加するだけの散漫な意識とは、用いられるモラルに従うだけのマゾヒズムへと加工される品位に用いられる普遍性に締め上げられる意識は、物事の確かさや、正しさの意味すら知らずに、ねじ曲がったものを信心し、そこに現れる価値だけが、正しいものだ、と扱う事の低劣さに気がつきもしないの、だ。