昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

仮想の先に現れるもの


 一切のエネルギーは、私が生み出すのであるし、そこに用いられる力などは、所詮は、非力なものであるし、他力本願では、義務を用いられ、今に意味を持ち出し、位置的に閉じ込め、拘泥するほどに、補填される意味は、借り物でごまかし、今に意思を用いずに、何かに左右され、操作される気楽さに、自分の世界から自分が疎外されていることに、気付きもせずに、センチメンタルなものに浸るなどとは、なんて罪深いことだろう、か?と持ち出される罪で、意味を測ることこそ、今に屈従し、意味に屈折を生む事を知らなければ、今に形骸化し、意味の幽霊として、終わらぬ今をさまようだけに至る。あらゆる意味は、昇華を求め、とどまらぬように、意思を創造的な飛躍へと持ち込み、意味から逸脱し、与えられた答えからの超越を目指す。悲劇の終わりから、すべてに交わり、同じ意味に帰還する。関するほどに、現れるものは相似し、同じような意味を成しては、意味の内外に飛び立ち、あらゆる原理を包括し、同じような意味へと帰巣する。意味は、同じような意味の巣に帰り、新たな子を産み、次々と同じような意味に償いを求め、自らの悲哀を昇華させていく。あらゆる悲しみは、起源を用いず、その場その場で痛みを加速させているだけであり、そこに用いられる力は、痛みを感じるほどに、意味を履き違え、意味を取り違え、正しさが何であるかを見失う。求められる価値だけが、一見正しいもののように感じるだけに、自らの哀れみに気が付かずに、他者に向けられる悲しみを、あたかも自分のことに縫い付け、物事の正しさとは、対象と照らし合わせることでしか判断できないものだ、という勘違いを孕み、意味を虐げるだけに至らせる。夢うつつな現在の浮遊感や、湯加減を確かめ、静謐に潜り込む裸体のシンドロームや、追憶に馳せる精神に入り交じる官能的な瞬間に簡易に張り巡らせるものが、物事に軋轢を加え、空疎な出来事を観測するような憂鬱を生み出す以前に、確かな自分に行き着き、整容される隙間や、演じる先に生まれるものを破壊し、刹那にとどまり、まとまるだけに、行き着く闇を捧げるだけの購いを求め、拗れる先に欲は浸透し、抑圧を捧げ、最たる意味を失い、相互する意識は、交換されるままに、硬化し、狡猾なものだけは、意味を抜き取り、独善的な手法で、一途なものを騙すような欠如を生み出し、回復できずにさまよう価値を従え、意思を損ない、そこかしこに恨み辛みをぶつけるだけに至らせるような悲劇を加速させ、足かせを嵌め、世界性を奪い、受注されるだけの現在を凌げずに、ただ屈するだけに至るような現実は、返事も無く、無為に迫り、今を、意味の無いものに変えていき、保存される意味にアンチテーゼを下し、空白を埋め、迫害へと至らせるだけの意味合いにほどこされる甘美なひとときを感じるべく、ベクトルは、ロジカルなものを愛するよりも、適度な適当さを孕み、配備される愛に深化を求め擬態化する意識に補填されるだけのとりとめの無い言葉を内服する以前に感触を確かめ、酩酊する先に差異は生まれ、愛は変化を用い、今に進化していくものであるし、創造的に想定されることごとくが粉砕され、雲散霧消した後にほころぶ君の表情の情痴から受け取る甘美な性質や、静謐にゆらぐ刹那が途端に悟性を授け、預かることが詩的なものに変わり、相互する意識が、豪壮なものをたずさえ、多雨に揺らぐ感性に、関連していく屈辱や、苦痛などを疎外させ、正義を謳い、離れ合う意識に連動するレジスタンスや、冷厳な時折に織り込まれ、持ち込まれるものを引き離すほどに、縫合される意識が、自らの正しさを用い、意味も分からずに、現存するものへと偏りを示し、内面性に端折られる今を、モニュメントに変え、何かを崇める隙間に、衰亡していく意識は、指定される義務を孕み、ふんいきに重なる出来事の誤りを正せずに、ただ作用するものを本質として捉え、淘汰されるだけの至る精神の回路を圧壊させるだけに至らせ、追懐するものが凌ぐ後先に優劣を決め込み、起動するものも、用いられる善意により、自由を失い、左右される意識は、用いられる善悪により、対象を失い、すべてを恨むようなルサンチマンを育てるだけに至るような惰性さに用いられる性差が、今に判断を失わせ、後付けされた意味を信じ込むだけに至り、倦怠感を抱えたニヒリストが描く意味から、リズムは抜き取られ、今に併走する意識に受理される苦痛だけを進行させ、行為に従事させるだけに、欲だけに動かされる機械は、革命機械へと操作されるだけに浸る現実的な苦悩を駆動させることだけを、本質として捉え、途端に現れる苦痛を信仰するだけに増加する同情心が、拝み続ける先に排出される苦悩を媒介させ、あらゆる原理へと従わせるような苦痛を罪として変換していく先に現れる景色に、形式すら無い。