昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

デジタルハードコア


 手当たり次第に打ち込まれる鉄のようなハイハットの音が脳内で青色や白色や赤色に変化し、そこから流入する愛が、超自然的に融解し、溶け合う感情が、利己的なリベラリズムを超えて、転化をくり返し、展開を自らの意志だけで織り成し、揺るぎなく感化し合う二人の砲声が飛び交い、感情を浪々とさせ、旋回する意識は、時間に隔てられずに、惰性な時に緩慢に流動するだけの物質的な転換に反し、関する間に確かな愛を流動させ、二人の間に放出されるものが、空間に敷衍し、演じるだけの過程や、核家族に幽閉されるだけの観念が描く普遍的な環境が用いるカタストロフの危うさに展開を押し広げるほどに、迫る犠牲心が、散漫なものをたずさえ、逸脱すれば最後、その場に迫る闇に飲まれ、延々に立ち上がれずに、自らを破棄し、「ただ従うだけに生きる」ための退嬰的な互換から、介する間に消費するだけの資本主義的な遊戯から、誘導される友情に反し、孤独な戦士として、行き交う意味に投じられることごとくを排除し、虐げられる君や、期日に迫るだけの猶予に吐き出される気配や、軽薄な形式に閉じこもるだけの軽薄な世界に倒錯し、錯雑とした観念が措置されるだけの破壊的な配下から、感傷を目指し、ただ、有するだけの価値に敢行されるだけの強迫観念に支配され、陥穽に嵌まり、今に従事するほどに補填される苦しみに巻き込まれ、延々に苦しみをくり返すだけの商法へと引き取られる感覚が、自分自身を見失い、トラップを張り巡らせ、偶像崇拝をくり返し、利己的な過信と、敬神を生み出し、捏造される信仰に観念は老いて行き、過失を生み出し、証拠を捏造し、捻出される今に疑問も持たずに、ただ、ちぐはぐに愛することにうそぶくだけの過去から、固執するだけの今に偽装される真理を持ち出し、今を膠着させるだけの意味を履き違え受け取るだけの過去が促す台本通りのシナリオから、品定めされる女性たちが用いる恐怖と不幸のリズムから、理想と困窮の呼吸や、枯渇するだけの永遠性にサインを送るだけの脳内の信号から、浸透する意識から巣立てずに、惰性に物事を愛することに淘汰され、闘争心を持たずに、投棄されるだけの感覚が得るものなどは、不潔なものであるし、不正を正そうともくろむほどに、正しいものなどは無くなり、正しくあろうとすればするほどに、正しいものでは無くなることに怯えるだけの権勢から、飢渇するだけの本質に与えられる証拠を捻出するほどに、捻転する意識は、歪んだままの思想を利己的な私情に統括させ、自己顕示欲に変換し、感性を打ち壊し、ただ感化される者を奪うだけの主義や理想を持ち出し、自由を操作し、罪の意識を持たせ、思考を一新させるような理想を掲げ、価値観を葬る先に新たに宿す意味もうやむやになり、担う神が、邪険になり、担うべき意志を持たずに、ただ憤りに重なるだけの怒りが固守する神を自堕落に変え、陥穽へと嵌め込むだけのマインドに感傷的な論理に浸るだけのあいまいな互換を終え、演繹できずに、衰亡するだけの今に肥大化する苦悩を打開させるべき執務を当て付け、たてつくものを排除し、掃きだめへと捨てられ、ゲットーで思い浮かべる理想も、普遍的なものが支配する限りに、そこから立てなくするだけに至らせるような悲劇を植え付け、根深く入り込んだ悲劇を抜き取れずに、今に悲観し続けるほどに、補填される苦しみの先々で乖離する理由も、査定されるだけの真理に奉るものだけを崇め、あいまいにおとずれる差異に嵌め込む意味を漁るだけに垂涎し続ける意識は、美食家を気取り、機械的な論理に閉じこもり、倒錯するだけの原理へと厭う価値の奴隷として行き交い、今に悲観するほどに、位置から解けぬ精神は、施しばかりを求め、自ら逃げだすことや、飛び立つ意味を知らずに、今に苦しむことに寄りかかるほどに補填される苦しみの生贄として、自分を捧げる。その苦しみから逃げだす方法とは簡単なものであるはずなのに、その場に現れる普遍性に邪魔される。あらゆる原理は、重くも軽くも無く、その場に配される意味により、その関係はめくるめく変化し、意味とは行方をくらまし、今に意味を見せない。漂う意識は、白昼夢をさまよい、自らの苦しみを解消すべき意味を問うが、そこに答えは無く、探し続けるほどに逃げ惑う答えは、何が答えかもないがしろする。あらゆる答えは、何かに寄りかかり、その場の価値により変動する。その変化に動じぬように精神的な鍛錬などを促すほとんどの自己啓発的なものは、その場を軽くするだけで、解決には至らず、自らの浅薄さに苦しむのである。その苦しみから超脱すべく、宗教的になるよりも、獰猛に生き、生かされているという観念すら捨て去り、廃れたままでも、懶惰なままでも、その場その場を超越していく先に現れるものなどに恐怖すら抱かぬようになり、担うべき意味は、今に似合うものばかりを求め、今にまかりとおるものを求めても、ままならぬものにしからならずに、今に与えられる影響も無く、ただ暗くひずむだけに至らせるような悲劇を増幅させるだけに至るような苦しみをも打ち砕くような超越を宿すのは、唯一哲学のみである。考え続ける先に自分などが無くなり、世界を包括する自己というものが、考えの奥底で爆発し、すべてを飲み込み、愛する以前に、すべてとは、考えの中で試行錯誤をくり返し、互換される意味を今として捉える以前に、考え続ける先に生まれる意味などは、今に至る前に生まれたものにしか過ぎず、次々に考えを変化させ、その場に止まらぬように、流動し続けることに答えを超えるものが生まれる。