昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

定理をひもとくエゴ


 形跡も無くなり、純粋なものすら消え去った後に迫る罪の意識などにとがめられるわけにはいかず、生かされているのだ、などと傲慢な意識を並べても、この生かされているだけに苦しむ住まいたる、軽い身体を脱ぎ捨て、ぬぐわれる思いを抱え、黒々とした意識が発散する苦しみの過程にもとづくエゴが、疎ましく今に迫り、狭い価値と過ちを加工し、加速する罪の意識は、自らに罰を与えようと、ありもしない神を提示し、死しても尚、苦しみを与えようと歪曲し、猥雑な観念が従える今の自由を犠牲にし、憎しみを与えることにより、今に偏る精神を犠牲にし、にじむ思いが折檻を加えられ、世界を切開し、そこに詰め込む臓器たる役目を孕んだ懶惰なものを彫刻し続ける憂鬱な芸術家たる様相で、配備される創造的な互換から、誤算を生み出さぬように、精神に経路すら与えずに、廃れても尚、疲れぬように、連動する意識は、世界性を取り戻すべく、自らの意思だけを相続し、相称するものへと継承する意味が、今に継続し、同じような意味を孕ませ、今を破壊するだけに至る境目に用いられる世界とは、今に連動する意識に解除されるべく、自由に想念を操作し、苛む記憶にほとばしる罪を破壊し、誰かが促す角笛で動くだけの羊たる子供たちを演じるだけのねじれから解放され、恒常的なずさんさに、参画されるものへと閉じるだけの憂鬱に軽薄な理論を持ち出し、織り込まれるものに混同し、考えの襞に捕まり、深淵で幽閉される意識に去りゆき、混同するものへと倒錯し、問い続ける悪を捏造するほどに、分裂し、魯鈍な意思に捕まり、自らに備わる余りを今に積み重ね、欺瞞を溜め込み、退嬰的なものに陥り、横溢する瞬間が、見果てぬ夢を設立し、摂理を掲げ、憎しみを加速させ、打ち出される意味に加工される義務を空疎な今に定立させ、立証される苦しみに互換されるだけの不平を促し、何かに罪の意識を着せ、消えかかった炎を、もう一度燃やすべく、ベクトルはねじれる記憶や、反動する意識にたたずむ傲慢な過去や、カオスを生み出し、自らの悪意や、僥倖などを謳い、神を捏造する描写から、淡彩に溺れるマインドにかすむ有限なひとときに配備される苦悩や、昏倒する先々に屈従するだけの洗脳から、放蕩し続ける行方不明の息子を掲げ、課せられる痛みをキープするだけの優越感や、誘導されるだけの精神の軽薄さに捕らえられる今に犠牲心を促し、同情を求めるだけに、用いられる悪を利用し、何かを犠牲に、何かに罪を着させるだけに、機械的な同調は、相克し続ける善と悪が、中庸を保てずに、持ちつ持たれつで、交わる先に本質的なものは疎外され、偽善的なものが演じるだけの正義を措置し、配備される間に用いられる憎悪が増幅し、腹蔵する憎悪が破裂し、破壊的な意思を用い、何もかもを破壊するだけに至るような時折に築いた構造的な排除が生み出した自らを疎外し、咎めるだけの理想に供給されるエゴを加速し、映じるものに倒錯し、圧力を加えられ、自らの意識に屈折したものを生み出し、滅ぼすだけに至らせるような憂鬱に転じるだけの意識的な敗残から、果敢に挑むことを忘れ、大義を用いずに、闘争を続ける先におとずれる闇を埋めようと、用いられる用途は、自らを良いものに見せようと仕組むだけの独善主義の傀儡として、自らに仕組みを与え、仕組まれたものを愛するほどに、偏りは生まれ、今にカタトニーに至る。明晰なものを失い、ただ喪失感にゆだねるだけの意識は、何かを強請るだけに至り、原罪を用いられ、原初の状態を愛せずに、課せられる罪が持ち出す国家などが、今を虐げ、訝る先に生み出される本質も、執務に追われ、意識的な汚穢がひしめく理由に飢渇し、快活な動機を失い、今に同化するほどに魯鈍な価値が迫り、狭い意味に閉じ込め、今に怖じ気付き、追憶に馳せる動機が徴用するものを有するほどに、誇示する価値は、孤独感を加速させ、かじかむ意識は、自覚する以前に課せられる意味を背負い、義務感に追われ、快活な動機を失い、同意されるものに同期を重ね、開示されるものに信用を用いられ、謳われる真実に高尚さも無ければ、今にバラバラになる出来事に算用され、かさばるだけの意識を用い、同調し続ける苦しみに掻き乱され、懐疑的な日常に迫る生命的な不機嫌さや、不具合を持ち出し、あらゆる苦しみを演じ、今に帰任するものも、歪んだ価値との破局を迎える。