昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

乗り越える夜


 黒々とした感情が迫る。意識とがんじがらめになり、越えられない夜を、終えられないから、と悲観するほどに、偶像的な過ちに浸り、陰湿な試みから、収斂される過程を傍観し、傲岸不遜な者が示す誤りから、倦怠感を引き出すだけの卑近なことが、今を締め付け、使命感などを促す。生きる意味などを超越し、今に現れる欺瞞などを超克し、すべてを統合させるだけの正常さなどは、謳われる原理に捕まり、今に虐げられるだけに至り、浸る痛みから、感応することも無く、ただ、与えられたイメージに補足されるだけの陰気な結末に滑落し、緩衝すべき愛も無く、ただ、悲観するだけに至らせるような言葉に邪推を重ね、情交がひしめくアイロニーから、あいまいなマインドが示す尺度や、偶然を装い、今に横溢する苦しみが繁栄し、判然としない間から、緩慢に日々は加速し、今に愛憎を含ませ、いぶかるだけの現在に理屈を促し、長じる由縁にリリカルなものを持たずに、ただ、考えを硬質なものに変え、存在自体をあやふやなものに変える定理から、逓減していく意識の影を踏み、不眠症的な幽遠に肥大化する風声になびく瞬間の恋路に彩られる欠乏するだけの精神から、加速していく今にさかのぼる意味が従属する今に悲観するだけの対象を生み出し、奪い合うだけの言葉が受理する瞬間に用いられる過ちや、あいまいな現在に低劣な趣味を巻き込み、誰かを否定することでしか、瞬間を愛せぬような誤りから迫る罪の意識や、幼稚な還元から、要理を否定し、貧賤で卑しい者だ、と自らを卑下する主観から、主体性は損なわれ、そこに生まれる溝に嵌め込むだけの偽装するだけの趣向から、終焉を生み出す。その終わりに賄賂を贈り、まかなう現在に現れる苦しみを浪費する放蕩から、没落者のレッテルを貼られ、はびこる悪意を捏造するだけの独善的な正義が促す趣味趣向に反し、はびこる善意などは、偽善的なままであるし、用いられる法が生み出す規律などは、所詮、自らの権力を保つだけの過ちを加速させる訳であるし、唯一の正義である、と強調する間に生まれる専横なやり口から、躍動する言葉も、動詞を失い、ただ、動かされるだけに至り、自らを機械的なものに変え、物質的なものになり、担う意味も、着こなせずに、着せられるだけに、贋物の自分を演じ、司る意味に捕まり、今に過ちを生み出し、病に冒され過ちを加速させ、自らの誤りに気付かぬ阿諛者に陥り、自らの狭い価値観に勘違いを生み出すだけの閉塞感を破るべく、誰彼かまわず攻撃するのが、資本主義的な趣きである、と修繕されない記憶をカスタムするほどに、補填される過ちは、誰かを恨むためだけに、ルサンチマンを加速させ、意味を加工するほどに、硬化する意識は、軟弱さ故に、誰かを攻撃することで、与えられる希望が、独善的なものに陥ることに表れるよろこびを表現するためだけに、ためらわずに、惰性で誰かを否定することでしか、変化を遂げられずに、そこに超えるべき自分を生み出さずに、何かを訂正するほどに、魯鈍な者に陥り、横溢する主観に現れる意思的な尺度から、与えられる罪に釈明を続け、そこに意思を刈り取られ、勝ち誇るほどに、いびつなものに陥り、応じる答えへと偏執していく意識は、独善的なものに陥り、情報統制されるだけに至るか、偏向していき、経緯から逸脱できずに、与えられた情報が用いる答えにすがるだけに至り、すべてを不満の材料に変え、今に陥るだけに至らせるような情報に飲まれ、自らが選び、持ち出した答えだけが、正解なのだ、と促すほどに、自らの世界とは、他者が用いるものに独占されるだけに至り、孤独を恐れるばかりで、孤独に至り、孤独を乗り越えるような創造性を持たぬから、自らの世界とは、苦しみだけに導かれ、そこで、苦しみにもがくほどに、嵌まる苦しみに苦しむことでしか、生きていることを認識できぬような生き方でしか訂正されぬような過ちに気付く者の少なさに、落ち込むよりも、この少数派的な意見こそが、姑息な自分を乗り越え、乗り換えるだけに至らせるような固執から、否定的な観念が生み出す過ちの数々を否定することこそが、自らを乗り越えるやり方を提示するようなものをも乗り越え、今に用いられる過ちなどは、所詮、用いられるものを破らぬように示すような尺度が生み出した規律に過ぎぬし、そこに現れ、遡及するものが抑圧するだけの善悪に左右されるほどに、人間的なものにからかわれ、自らの生き方を定立できずに、鬱屈していき、経緯が用いる苦しみの経路へと巻き込まれ、今にさまよい、欺瞞を生み出し、自己否定から、釈明を続けるだけの偽善的な経緯から、軽薄な理論を持ちこみ、自らに課せる過ちにより、快楽を生み出し、その快楽が用いる損得から、相違する自己が軽薄な理論を折り込み、今に傷口を開き、その痛みだけが、生きている印である、と思考停止に陥るようなファシズムが用いる国家などは、骨格など無く、用いられる定理により、理屈を捏ね、陸地を分け距てることでしか、自らを強調できずに、独善的な主事が生み出す理想から、利口なものは居らぬ、と宣言するようなセンチメンタルな無政府主義的な空疎さをはびこらせ、自らの毒性に冒され、辛抱強く耐えることも知らずに、破壊に陥るような幼稚さや、ナショナリズムへと浸るだけの空疎な理想から、過激なものを生み出すだけの抵抗から、程度の悪い分裂から、分散する主義は、理想を膠着させ、この場での権力を保つためだけに、牽引される人間性などが用いる品位や品格などは、格差を生み出すだけに至り、攪拌される神経は、嫉妬を生み出し、姑息なものが示す尺度から、釈然としない意識は、主体性を損ない、衆愚を生み出し、はみ出すものを生み出し、破壊することだけに専念し、創る意味を知らぬから、独善的な思考にとどまり、自らの毒で、少しずつ麻痺していくことに気付かずに、軌道修正できずに、時代性の陰気さに欠乏していく意思は、迎合されるものだけを真実として捉え、そこでこしらえられる正論だけを、もっとも正しいもののように持ち上げ、もたげる精神は、用いられる過ちに気付かずに、毅然として立ち向かうほどに、苦しむのが、正義である、と気付かずに、ただ、保ち守ることだけが正義である、と促すような独善的なものこそを正すべきであるのに、自らが正しい、と思うほどに、屈折していくのが、正義であることを知らずに、ただ、正しいとされることに従うほどに、従える者は、自らの窮屈さに気付かずに、与えられたものだけを、正しいもののように利用することで与えられる快楽が、今に正解を用い、軽信するだけに至り、自らを正すような尺度こそを翻すような者であるべきなのに、誰かと違うことを恐れ、自らから、逸脱することこそが、唯一の正義であるのに、誰もが自分を恐れるばかりに、自らから逃避するだけに至る。