昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

異物


 孤独に制される間柄に補足されるものや、そこで補完され、補正されるだけにいたるようなものが今を虐げ、軋轢を生み出し、言葉がさえぎる限りに、この余韻を測るような計算式が不当なものを生み出し、そこで意味を踏み台にし、自らの絶対性を体制的にはびこらせるだけにいたらせるような独裁的な主観が用いる制度などが、主体性を奪い、制度の中で横着なものをかかげ、こじつけられる後から迫る意味合いに空虚さを引き出すような愚論を続け、詩的な物陰に隠れる私は、あらゆるものは、小説の中に攪拌され、自らを砕くことにより、世界観などを構築する以前に、与えられた影響が生み出す苦しみから逃げるためだけに、幻想的な余韻に隠逸し、度重なる痛みから逃れ、軽薄な論理に捕まるよりも、ここで緊縛されるきな臭い夜に寄りかかり、そこで拘束され続けるよろこびにひたるようなマゾヒズムを措置するだけの教育に補完され続ける憎悪のようなものが、イデオロギーを加速させ、意思を偏執させ、固執し続けるジレンマを解消するための暴力が盛んになり担うべき意味も、似合うからと着込むほどに、自らをそこないながら、ないがしろした思いは吸収されることだけを目的に、世界を対象にし、退廃的なものを持ちこみながら、誓いを立て、互いをとがめるだけにいたるような儀式的なものの交換から、征服されることだけを目的に、互いを愛するフリをするだけにいたるような前衛的なものすら消え去った儀式でしかない婚姻の中での束縛から、低劣なものを吐き出し、破壊的なものを持ち寄り、自らを破壊しながら、互いを壊し続けることに現れるよろこびにふるえるような普遍的で不潔なモンスターがうながす歌などにさえぎられ、些細な動機は、幸福に持ち寄られる義務から、空疎な意味を理不尽に成立させることが正常であり、異常なものは、私以外であると訣別していく君の哀れなどにつきあうわけもなく、訳も無くわめき散らしても、誰にも聞こえず、ここでえこひいきされ、卑近なものに陥り、応じるだけの答えに情念をまさぐられ、快感にいたるような哀感をかかえたジレンマを解消するための暴力がまた加速し、そこで能動的な破壊に持ち寄られる義務感や、空疎な意味を吐き出すだけの低劣な刺激から、生命を打ち砕くだけの惰性な日々に欠乏し、擁護されないから、自らを破壊的なものに変えるだけのコードを生み出し、何かを踏み台にしながら、何かを憎むことでしか、自らを昇華できない哀れに服従するような弱者がうながす同情を越えて、転換され続ける間に持ち寄られるものも、愛を騙り、欺瞞を生み出し続けるだけの不満をかかえた反乱分子や、はびこる悪意をこね続ける独善的で、兵器的な正義や、正道を歩いているようで、自らの道を作り出すために、すべてをなぎ倒し破壊し、何かを殺めるだけにいたるような権力的なばかものの獣や、そこでのけものにされているから、といじけている間に時系列から放たれ、誰にも見向きもされずに、時間や宇宙からも離れ、自らを乖離し続ける限りに現れる孤独の大きさに打ち震えるような軋む音がなびく君を生み出すのは、君自身であるし、そこで孤独を思うよりも、そこに現れるものを越えるような者であるべく、あらゆる論理を飛び越え、捻出される詐欺まがいのものを蹴散らしながら、懐疑的な日常にこそ、怯えることもなく、今に踏襲されたものなどは、そこで屈従させるための呪詛みたいなものであるし、受け継いだものを、そのままに愛することなどは不潔であるし、そこに表されるものなどは、虚偽的なものであるし、そこで理解にいたらずに、いぶかるままに、課せられた罪の重さに押しつぶされるような者ばかりが跋扈する現在に降伏し続けるだけの君の笑顔の贋物さ加減に飽き飽きしている。報復をうながす情報から、ここで常用されるものなどは、依存性を用い、何かを騙すためだけに、自らの毒を生み出すような仕組みから、生産的な現在に現れる猜疑心から、採算を合わせるためだけにためらわずに道具として扱われるだけの人民がおちいる恐怖や、迎合されるものだけを真実として捉えるような真理があつらえる真実などを信じ込むほどに、ここで高潔なものはそこなわれ、高次にいたらずに、退屈な恋路に捕まり、自らをそこない続けては、軽薄なものを育て、惰性なものに導かれながら、長い結末によぎる殺風景な思いは、何かを飾ろうとするほどに、醜くなり、似合わぬものを着込み、似合うから、と着込んでも、何も似合わず、何かに着せられることでしか、自らの矜恃を保てぬような者として誰かにうながされるものに屈従する。自らの体外に果て、派生するものが攻め入る因果から、銀河団を閉鎖的するだけの淫蕩な暗闇を用いるだけのペシミズムを越えて、裁かれるだけの現在に住まう軋轢から離れ、新たなこころみにだけ転じて行く。