昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

愛を持たされる前の愛


 軽減されない痛みを吐き出す幼稚な企みから、血筋をうながし、自らの平衡を捏ねるだけの等差から、錯雑とした意識が背く果てに生み出される経路などを歩くことで、自らの満足をうながすような退屈な休日に閉め出され、惰性に生きることで、退嬰的な者や、体系的な者に変化し、自らをモニュメントに変え、自らが生み出す閉塞的な観念が還元するニヒリズムがすべての支配を試みる辺りから、すがるだけにいたる浅薄な者が示す差異から、論理は型崩れし、カタトニーにいたり、自らを拘束することでしか、しあわせを見つけられぬような保身から、そこで方針とされるものに行動を制御され、意思を損ないながら、果敢に挑むことも忘れ、居心地の悪い心身をかかえながら、掻き乱されるいっしゅんは、そこでの永遠性にのけものにされ、自らを獣に変えるか、はたまた生きたままに形骸化するようなゾンビや幽霊と化する間にごまかされる心情は、いっさいの罪は生きて支払う義務があるのだ、と言い放つ独善的な連中が示す差異などは、用いられる善悪に専横された主義に偏るだけのあいまいな人間性を人間的に消費するような悪魔であるし、悪意に底が無いから、善意を押しだし、うそぶく限りに熱情し続ける今に加速する欲望は重要性を謳うことにより、精神は敬神にいたり、掻き乱された精神は、いぶかることも忘れ、煩わしさにより、何かを崇拝することでしか、自らの生を認識できぬような哀れに気付かずに、そこに現れるものに背反できずに、あてがわれるいっさいに補充されるものを愛しているかのように示す間に傲慢なものを加速させ、そこで着せられる罪を着込んだ信仰心などが、いっさいを法により検知し、完治するまでそこで拘束される精神は、自らの自由を強調するあまりに不自由になるという原理をかかえ、原罪が示す宿命も、そこで饗宴を続け、高まる思いは、恋路を歩み、そこで危ぶまれるものや、はばむものを越えて、凍えた精神に退廃的なモジュールを生み出し、はばまれるほどに燃えさかる思いは、自らを燃やし尽くし、足りない愛を補填するためだけに定めや、そこに用いられる愛に退廃しながら、互いをとがめるだけの理想を肥やしに、行為は、恋を率い、自らの苦しみを加速させ、そこで課せられる痛みを越え、そこでの苦悩を飛び越えるような容易な企みから、互いを破壊するまでにいたるような行為への同意を求め、天をも引き裂き、宇宙の調和をも壊すような互いの思いは、体外に果て、そこで用いられた愛は、互いの平衡を壊すためだけに存在するかのように存在を定義し、定理に変える辺りから、用いられる背反が生み出す定理が照り返しを生み、何も見えなくし、安易な発想から、今を透徹できずに、意味をせき止め、今に生み出される苦しみから抜け出せずに、惰性に示され、退嬰的なものに変化し、過信を生み出し、乖離していく実情から、常用されるものに依存していくだけが、試験的な愛にごまかされ、詩的に築くのが、愛であるのに、その場に用いられる現実的な作用に毒され、そそくさと逃げ出すだけにいたるような愛などは、その場での儀式に屈従し、意識的な死を迎えるような婚姻により、自らを幽霊に変え、そこで求めることも辞め、用いられる自由にアレルギーをかかえながら、掻き乱されるいっさいは、今にはばまれるほどに、自らを恨むように作用し、ここで更迭される意識は、嗄声をうながし、自らを探してほしいとうながすほどに、孤独は増していくし、そこで求めるものなどは、孤独感を増していかせるだけだし、そこで生かされるだけにいたるような思いなどは、そこでの愛を捨て、物事に屈従することが、愛のように思い込ませる間にしあわせも逃げ出し、そこでの自由とは利用するための器用な言葉に変わり、何かを利用するための自由などは、自由の中で不自由であり、用いられる自由などは、今を自由になどはさせずに、用いられるしあわせも、しあわせだ、と思い込むことにより、自らをしあわせなように認識するように麻痺させるようなコードを生み出すような情報を信じ込むような信心から、深閑とした意思を持たずに、喧噪の中で謙遜するような者が正常であるのだ、という詐欺的で独善的な愛が示す独占欲から、動向を奪われ、用いられる道理に盛り込まれる意味に支配されることで、自らの満足を生み出すような慢性的な痛みに感染していく今に達する苦しみが膿に変わり、自らにたまる汚穢を昇華できずに、そこでまじわる動機が生み出す恨みだけを吸収し、何かを嫉妬し、自らを苦しめるだけにいたるような方針と、そこで生み出される保身に作用していく思想などは、そこで偏執するだけにいたるような理想をかかえ、自らを膠着させ、固着するほどに、自らの憎悪を加速させ、そこに生み出される苦しみに作用する意味を膨脹させ、何かを恨むことでしか成立しないような愛だけが、愛だ、と語られ続けた数千年の義務から逃れるような詩的な粒子に乗り、背反し続ける先に現れるものが、愛すらも騙らずに、そこに現れるものに自然性すらも求めずに、ここに現れるものを現れるものとして認識し、定理とされるものからも抗い、そこに転じて行く意味に逸脱し続ける限りに、自らすらも分離しながら、分断される限りに、境域すらも捨てる。