昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

創造的な呼応


 現実に補填されていくよろこびを織り込みながら、飛び交う意識が自由すらも求めぬような境地にいたるような解放感だけが、今に酔い痴れることをしらみつぶしに知り尽くそうと求めるよりも、ここで用いられるものに覆われる以前に、ここで謳歌するものだけが、不純なものすら持たずに、枠組の中で果たされる義務に空疎なものをかかげ、緩衝できずにさまたげを生み出すだけの後悔を謳うよりも、ここで幼稚な企みで疎外させるだけの隠語を放つような秘密警察どもが敬愛する独裁者がうろつく落伍者たちの集いを生み出すだけのあいまいなマインドに成立していく国家などは、骨格すらもなく、そこで響くものもないから、何かに囲われ、加工されることだけが答えであり、与えられた答えだけが、ここで後悔すらも持たずに果たすべき義務を用いながら、引き出される卑近なものに偏りを示し、有する意味に強請られながら、堅持し、誇示するものだけが、ここで正解に導くのであり、ここで見くびるものや、怯える先に現れる原始的でプラトニックなものが、アニミズムを生み出し、崇拝すべき神や、枢要なものとして崇められるほどに、そのものとの距離が生まれ、その間に隔たりを生み出し、そこで国家のようなものが形成され、そこで儀式的に昇華されるよろこびに似たような物質を生み出し、快楽へといざなうような脳内でのダンスを続け、終わらぬダンスは、そこで相互する意識は、構造的なものから排除され、有する辺りに価値観を埋め込み、植え込まれた意味に構築されるものへと偏向しては、様々な意味に交換され、ここで硬化するだけにいたらせるような悲劇的なものを加速させ、ここで固執し続けることが、ことごとくを締め付け、使命感をあおりながら、あいまいな毎日に生きていくこととは、ここで固執し、異物感をかかえながら、何かに隷属し、家族に支配されることでしか、自らを見つけられぬような生き方を誇示すべきである、と宣言するような国家的な偽装から、幼稚な理屈を捏ねる現在にも、達するべき答えを用いられ、その中でしか、否定を執り行われない私をも排除するようなよろこびへと加速し、ここでの否定を捏ねるほどに、自らとは捏造され、いびつなものに変わり、ここで偏執し続けるほどに、つたない意味を用い、今を屠り、葬るだけにいたらせるような悲劇の内部で分裂していく意識が未明にさかのぼり、容易なものを用い、今を悲観にいたらせるだけにいたるような幼稚な企みから、枠内で屠れた君たちの悲しみが死へと分散していく要理から、搬送される意識が死をも乗り越えられずに、ここで与えられる儀式的な重みや、形式的ないじらしさに捕まり、意識を買い取るだけにいたらせるような散漫な資本から、緩慢に作用する愛に憎しみだけが現れ、今にけしかける闘争から、ここで統合され、盗用されるだけにいたるような発想から、自らを破壊するだけにいたらせる。秘密の帰り道に現れるマインドが開き、コアをくすぐるようなよろこびが敷衍し、植え付けられた普遍性から途端に飛び立ち、用いられるものにきめつけられるよりも、ここで何かを壊し、そこから飛び出すような純粋さだけが、ここで差異をもたらすだけの苦しみから途端に飛び立ち、用いられる苦痛と、そこで苛立つだけにいたるような苦しみの住まいに囲われるほどに、自らとは非道なものに変わるし、ここで固執するだけにいたるような自分などは、そこで存在している限りに用いられる定理の中で定理に反し、定理の中でしか、自らに反せぬようなものに正しさなどは表れずに、定理を覆せずに、今に与えられる定理の中での影響しか受けずに、そこで行き違いほどに、何かの中でしかはたらきを加えられずに、そこで与えられるものにしか、自らを強調できずに、そこで行き違うだけにいたり、そこで悔悟に変わり、逡巡する意識は、そこでいじらしくからまるものや、そこでからまりし続けるほどに、つくづくの苦しみに償いなどを求め、よろこぶことを忘れ、用いられるものの中でしか、よろこぶこともできぬから、そこでの苦しみを体現しようともくろむような物事の中での苦しみを演じる限りに、苦しみからは逃れられずに、今に瀰漫する苦しみを演じ続ける。束縛され続ける意識は、今に敷居を生み、受け入れないように仕向ける間に締め付けられる。あらゆる苦しみは、今を緊縛し、苦しみを敷衍させ、自由を奪うための自由を捏造し、今に苦しむことだけが、今を生きるということなどというペシミズムから、求めるための自由だとうながすオプティミズムから、応じるだけの答えに併走していく限りに、自らの矛盾から解放されるなどとうながすようないじらしい欠如を放つようなニヒリズムや、そこで何かを否定し、もたらすものすべてを憎むことが、今の苦しみを昇華させるのだというようなルサンチマンや、慢性的な痛みを引きずるだけのデカダンな奴らが与える圧力から逃れるための闘争が生まれ、孕む意味が大きな敵意に変わり、戦争へと移行していくものに澱むよりも、自らが生み出すよろこびにだけひたる。