昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

感覚


 苦しみなどは、どこからもやってこず、ここで捉える苦しみなどは、そこでの苦しみを引き伸ばすだけにいたるし、そこにもたらされる苦しみとは、途端に苦しむことを補完し続け、そこで苦しむことだけに専念する。捻出されるべきよろこびも見出せずに、そこでのよろこびを永続できないから、と諦めるだけにいたるような街並みに浸透するムードに転換されていくよろこびを見出すべく、ここでちぐはぐに乖離していくだけにいたるような抵抗から、低劣なものを引き出す卑近な者の扇動から、戦争へといたらせるような卑屈なこころみから、行動を阻害させるだけのルールなどを引き合いに、自らを動きにくくさせるような惰性なこころみから、ここで達するいくつもの空白を埋めるだけのセンチメンタルな闘争から、ここで等差を生み出すだけの倒錯から、錯雑とした観念が背き続ける果てにもたらされる苦しみが見出すものに引きずられるほどに、ここでの苦しみは、空疎なものを引き出し、悲観的にうごめく心情や、シンドロームにまどろむ夕餉に食い散らかさせる身体を傍観する動植物の悲しみの余波が迫る洗礼から、淘汰されるだけの動機に統合されるだけの可能性に転化していく限りに陰る本質や、ここでことごとくに沈積する憂鬱なものを即座に喧噪に葬る。結末に宿る穢れを昇華させるような優美な夜に疎外感をあらわにする君が補完する苦痛などは、そこで猜疑心を生み出し、何かを恨むことでしかしあわせを見出せぬようなものに圧縮され続ける現時点や、ここで転転としていく意識が姿勢をそこない、そこで苦しみを支払い続けるほどに、ここで補填されるものに限界を生み出され、そこで見出すべき一瞬を捉えられずに、そこで即席の自由をうながすだけの場面で愛惜を溜め込み、そこかしこで服従するだけにいたるような明白なものすらなくなり、そこで固執するだけにいたるようなジレンマに陥り、そこでの苦しみをよろこびに転化するような逆算を終え、応じるだけの答えを端末化し、仮死化する精神にかじかむ意識は、そこでの自覚を終えずに、何かに与えられる影響下に置かれるほどに、自らを老いぼれさせ、応じるだけに浪費していく精神は、欲ばかりを加速させ、そこで奪い合うだけにいたり、そこでかばうべき真実も、そこにもたらされる苦痛を倍増させるだけに汚れ、形骸化していく意識は、そこで姿勢をそこない、喪失感にただれながら、ただ行き過ぎる風景にとどまるだけの過程や、そこで軽薄なものをかかげ、重なる痛みに耐えかねずに、何かを恨むことだけが、ここでの苦しみを取り除き、浪費するだけにいたるような苦しみに転化していく痛みに退廃的なモジュールを生み出すだけの機械的な気配や、迎合されるものに押し流されていく浅薄な快楽にひたるだけの自らの空しさに充填されるもののためにはたらき続ける意思は、破壊的なものを用い、自らを壊すことだけに専念するように苦しみが呼び覚ますもののためにはたらき続ける純粋さを利用するような価値の中での家畜として生きることだけが、ここでの正解を生み出すような誠意ある者の決意のように示されるものに閉め出される価値などは、価値にいたらずに、何かを価値として決め込むほどに、自らの苦しみを複製し続け、そこで復元される苦しみに耐えかねずに、今に与えられる痛みに対価を求めるほどに、快感は原則的なものや、原始的なものに関わりながら、求めるほどに快感とは、求める以上のものを補足するためだけにはたらきを加え、そこで与えられる快感を感じにくくさせ、さらなる快感を求めるためだけに、苦しむことだけに専念し、自らに捻出される原理的なよろこびに苦しむためだけの機能に充填されるべきよろこびを生み出すための苦しみのサイクルへと移行し、そこでの行為は重用なものを見失い、今に与えられる苦しみこそが、快楽を運ぶ大事なプロセスであり、そこにいたるまでの苦しみこそが、快楽を運ぶための苦しみではあるが、そこに現れる快楽のためにはたらき続ける意志とは、自らの自由を拘束し、抑圧し続けることでしか、よろこびすらも見出せない機能から逸脱するために限界を持たずに、自らの意思を飛び越え、脳内で純化させられる快楽からも超越するようなものを生み出すべく、そこでとどまることもなく、答えもなく、周り続ける意思は、自らに収容されずに、何かに与えられる檻や枠から抜け出し、与えられるものに示す否定や批判を乗り越え、そこで固執するだけにいたるような苦しみから脱し、自らをぬぎすて、名称を与えられる前に、ここで超越し続ける限りに超越し続けることすら必要性も感じず、そのままであることも、そこから飛び越えることも、差異はなく、そこでいぶかるほどに、居続けるだけにいたるような容易なこころみや、ここで言葉もなく、とめどなくあふれる容易なもので阻害するだけにいたらせるようなこころみを用い、そこに用いられる苦しみを感化させるためだけのためらいを生み出すような同調に抜き差しされるものなどが運ぶ快楽などを打ち砕くほどのよろこびを見出すような感覚を持つ。