昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

親しみ


 空間に現れる別れの言葉や、沈積していく優美な思い出に暮れゆく季節の面影がさえずり、この場での永遠性を生み出し、制度に付着するものや、そこで物陰に攪拌され、物事の半径を汚すだけの現行にさえぎられていく精神が選ぶ現実などが、その場での障壁に変わり、みちびかれる思いも、今に見くびるだけにいたらせるような作用で嘔吐を繰り返す君をひるがえすような誘致から、悠遠に間引きされる孤独な子供たちのエンコードを聞き分ける仕事を引き受ける緩慢な矮星に住まう観点から浪費していくだけの思いは、区域を持たずに、面影の中で背負うような義務に難癖をつけながら、集う意識に秋霜が迫り、冬を告げる先々でフュージョンしていく意識は、そこで扶養し、浮遊感を忘れるほどに簡易な原因をまさぐり、年老いた後に何も残らぬ身体を傍観するような爽やかなものを重ね、刷新されるだけの心因に可決していくものなどは、今を屠り、今を葬るだけにいたらせるような迎撃を繰り返し、緩慢な意識に作用するだけのものがうごめき、シンドロームに変わる辺りから、幼稚に腐乱していく主義などが、今を覆い尽くし、蓄積する苦悩や、つくづくに迫り、物事を暗闇に変えるだけの延命から、この命とは長いだけで、内面的なものに競合するものや、問答を繰り返し、物事に磔にされるだけの作業の中でしかはたらきを加えぬような空白を埋め、空疎なものを癒やすためだけに、徹底した思議を重ね、衆愚へと変わるためだけに、同調をこころみるような差異化から、散漫な意識が延々とむすぶ意識の先々で対立を繰り返し、征服欲を加速させ、独裁者に変わるだけの簡単な作業を終え、自堕落な時代だ、と何かをうとましく感化させる間に感覚とは死に絶えるだけであるし、ここにもたらされる本質なども、どれも何かの奴隷としてしか生きることもできずに、ここで葬られる意識は、方方で帰巣することへの苦しみが生み出す離脱症状に苦しむような依存的な彼や彼女らの帰宅途中に描く空疎や、幻想的な可憐さに連動していく意識に高揚感を授け、その妄想とは、現実味をおび、何が現実かもわからなくなるまで、そこで食い込むものにこうむるものに自由を奪われても、その奪われた自由とは、与えられた自由に過ぎず、そこに用いられた自由に利用されるだけにいたるような自由の中でしか、自由を感じられぬような自由などは、安易なものを孕み、そこで果たされる自由などに利用されるだけにいたり、そこで用いられる自由などに理性をそこない、そこで行いに興じるほどに、自らが求める自由とは懸け離れていくものであり、そこで用いられる自由などは、物を用いた自由であるし、何かを率いるような卑近な自由にしかすぎず、そこで思議できずに、出来合のものを組み立て、自らを未熟なものに取り替えるだけの交換から、そこで互換される苦しみなどは、よろこびを引き出せずに、今に立場を用い、何かを苦しめるための反復を執り行い、そこでの徒労に終えるだけにいたらせるような悲劇をまとわせる。そこで食い違い続ける意識も朽ち果て、そこに用いられる思いも、有する答えに修繕され、そこで終焉をむかえるだけにいたるのだ、とデカダンなものどもが示す作用から、ここで緩慢に作用する時代的な憂鬱や、誘導されるだけの精神が引き取る意味が、悲観的になり、担う意味も、贋物の価値を引き取り、被害者意識を加速させ、加工される品位や、そこに現れる倫理にしたがうような人間であるべく、そこに求められる誠意などは、何が正義かも知らずに、何かを犠牲にすることでしか、答えにも近づけぬような者であるために、何かを捉え、情報に占領されるだけの頭に補完される情報などは、何かを導くわけでもなく、そこでの退屈をごまかすために忙しく動き回ることだけに専念し、自らの静寂を知らずに、いじらしくつきまとう亡霊や、魑魅魍魎どもに追われ、自らの貧寒さを加速させ、そこに求められる品位などは、自らの正しさを知らずに、何かが正しいとされることだけを崇めるだけにいたり、いたわることも忘れ、何かが正しいという安心感だけが、自己を麻痺させ、そこで求められるものになりかわるために、退嬰的な者に変わり、体系的なものの中で堅持し、誇示するものだけが、自らを加工し続け、倦怠感をかかえ、懈怠し続ける先にシステムの虜になる君の理想とは、そこで理性をそこない、リセットされることだけを目的に、そこではばまれ続ける意識は、何かを出迎え、出来合の真実を信仰し、真相をごまかすだけにいたらせるような悲劇の中で仮想するものをたてまつり、互いをとがめるだけの理想は、理性をそこない、知性もなければ、何かに果たす義務のためだけに、自らを動かすことを「行動」などと呼び、何かを呼び覚ましたなどと理屈をうながす。