時を乗り越える者

時間を超える意志的な現れ

制圧


 理想を保ち、守ろうとするほどに、人は曲がってしまう。過ちを認めない限り、間違ったものを信仰し、自らが正しいとし、自らを捻じ曲げる。あらゆる理想は、主義の下で別離し、自らの考えのように差し向けられた理想に操作され、自らを喪失していく。同じ行動、同じ動作にも芸術性は存在し、繰り返すことにより、その美しさは溢れていく。ふれあうほどに、時間の感覚は失われ、損なわれたものを満たす愛だけが、時間を忘れる。時間とは、継続されるほどに、愛を損ない、そっけないものを溜め込み、自らを喪失させる。あらゆる苦しみとは、時間の概念が生み出し、絶え間ない苦しみを補完する。時間を忘れさせるのが愛であり、時間を感じさせるようでは、愛ではない。外は、止まない雨で、あてのない感情はずぶ濡れで、時代性を謳い、暗鬱なものをかかげては、自らを苦しめるための時間に追われる。眠れぬ夜を数える羊は、眠れることに気付いておらず、自らに見捨てられた夜に補完される苦しみを感応し続けるほどに、過去の奴隷と化する。還元されるだけの愛とは、自らとの距離を深め、そこに現れた深淵に飲み込まれ、自らを喪失していることにすら気付かずに、今にくじけていく。そこに求められる定理とは、自覚すべき愛を、自らに補完できずに、受け入れられぬものばかりを想定し、自らを屈折させていき、卑下し続ける先に現れる闇へと措置されるひずみから、リズミカルな衝動を喪失し、高次へといたらずに、混沌の中へと葬り去られるだけの自分を屠るための機能だけに順応していくニヒリズムに打ち克つべく、途端にねじ曲がる衝動は、興奮を忘れ、自らを昨日に閉じ込め、心ない何かを生み出すための定理に基づき、構造的に排除され続ける今に機械化する心身は、自らを苦しめるための時間を想定し、透徹できずに、不透明なものに囲われ、過去に隷従するほどに、時間の外からは出られずに、でたらめな何かを崇拝し、自らを排除していく限りに提起されるものとは、今を戸惑わせ、透過できずに、不感症へと陥り、真実の愛を見失う。ないがしろにされ続けた精神は、肥満化し、自らの鈍重な精神をむさぼり食うことだけに専念し、扇動され続けるほどに、バビロンに飲まれていくのだ、と感情的な何かは、殺風景なものを迎合し、薄っぺらい関係性の中での制度に苦しむことだけに捻出される苦しみだけに飼い慣らされていくことを反証するような制度の中で、自らの鮮度は失われ、混淆されるほどに、行動とは、今に軋轢を与え、こじれる先に生まれる闇の中での闘争を続けるほどに、ここで綴られたものに連関するほどに、自らを抑止し、こころは揺動され、些細な出来事の中で提起されるものの毒気におかされ、自らの矛盾に気付かずに、考えることを超えるような考えにいたらずに、還元されるものにのまれる。想定されるものなどは、そこでの意味から抜け出せずに、惰性に示されるものに閉め出されるだけにいたり、何かを信用するように仕向けるような宣伝から、洗脳され続けた仰仰しい教育から、教養を謳うほどに、ここで洗礼されるべきだ、とうながすようなデカダンどもの至福から生まれたジレンマをかかえた数千年の歴史が形式的なものに系列を生み出し、ここで体系化されるものが快感をうながし、運命的なものをでっち上げ、あいまいな今に愛は飼い慣らされ、そこで売買されるだけにいたるような愛の狭間で、何かを叫んだとしても、絶え間ない虚構が迫り、価値の中でしか測れぬ価値から離れられずにいるままでは、そこでの時間に占領された意識は、形式的なままにおちいる先に生み出される惰性な意識に囚われ、退廃的な呪詛を繰り返すだけの安易な考えに陥り、偏向し続けるシステムの先で、戒律から乖離すべきであるのに、そこで謳われる正常に支配されるだけでは、ここから抜け出せずに、散漫な意識が買い取るだけの偶像に支配されるのだ、と芝居じみた革命家たちは、自らを再認識すべきであるのに、自らの大義のために用いられる犠牲を良しとする。その先で待ち受ける煉獄に嵌め込まれた精神の最後で道理を用いるような正義などは信じられるわけもなく、そこで分け距てることに専念するような主義にひたり、閉鎖的なままでは、自らを消耗するだけにいたるし、ただ開け広げているだけでも、出来合のものを信仰し、自らにかかる比重を取り除くための徒労を重ね、そこでかいがいしく持ち上げられるものを崇拝し、疎外される恐れや、死に至る先に迫る闇にのまれる怯えや、往往とうながされる様を傍観するほどに、自らとの距離は深まり、そこで生きてるのかすら認識できずに苦しむことを反復させ、反芻すべき愛にいたらずに、何かを求めるほどに、深みにはまる先に生まれる闇だけが、自らを汚れさせずに、健気に感じる苦しみだけが、自らを癒やすなどとうながす先に生まれる闇に嵌まり続けるだけにいたり、自らにひたるほどに、水増しされる快楽などは、瞬時を癒やすだけにいたり、真実にいたらずに、何かをごまかすために繰り返される義務に苦しめられるだけにいたるようなサイクルから抜け出すために、自らを克己し続けることにより、よりよいものをすぐさま飛び越えるようなものを書き続け、ここでふれる時間などは、すぐさま過ぎ去ることを知る。