昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

走り去ることにより生まれる物事との乖離


 世界が走りって、後に残るのはガラクタばかりだ、と語る君の目は純粋に燃えさかり、ここで語られるすべてとは、情念が張り裂けてから生まれたものであり、そこからはじまったものが、すべてであり、そこで語られるものだけが、理由を理由然としている限りに、そこにひろがるものだけが、自らを作り出すのであり、新しくなり続ける風景は、ここでずっと続くのだろうし、やがて消え去った後に残る滓や、とろけた後に熱情し続ける恋の模様や、フュージョンし、浮遊し続ける限りに、この命とは、死して尚、金に変わることもなく、漠然とした死だけを、今に引きずるのであり、理想なども潰えた後に現れるまぼろしや、慢性的な痛みをかかえ、ねばっこい苦しみを形作るだけの日々などは、何の意味もなくなるのだ、とニヒリズムに苦しむよりも、自ら踊る素敵さに気付くべきであるし、誰かが語るものなんて、語られた後の言葉に過ぎないし、そこで過ぎ去れば、場面は延々と転換され、観点を疎外し、剥がれ落ちる瞬間に理想は供給され続け、つたない意識はしいたげられ、視線をそらす君のうつむいた姿が美しく、屈折し続ける意識に接続され続ける情報などは、そこで常用され続けるものに偏り続けるべく、ベクトルを意識の外側へと放つほどに、軌跡とは踏みにじられ、不等なものを謳い上げ、自らを正当化するための保身や美談にからまる意識が、何かをごまかすためだけに、ためらわずに闘争へといたらせるような争いから、憤懣をこぼす季節は、自らが移り変わるよろこびに構築される美しさに気付かずに、今ある苦しみに論点を移し、考えの中で苦しむことすべてが、今の苦しみを生み出すことを知らず、楽しむとは、画期的な方法であるのに、そこで悲しむことだけが、自らを形骸化させ、枯れ果てる世界の中で涅槃をめざす君の願いなどは、尊くもなければ、そこで用いられる苦しみから逃れられずに、与えられた苦しみを繰り返し味わうべきだ、と理不尽に迫る雰囲気から超脱し、その先に現れるものだけが、君をものがたるのであり、もらい物ばかりの風景に後退していく意識は、未明の夜に鎮座し、沈積する悲しみに暮れ行くものを結い続けるほどに、豊かさを失い、自らの喪失感に悶えるような夜に方法論は崩壊し、世の常だ、と笑い飛ばすような諧謔にいたらずに、慢心が生み出す兵器的な夜に支配され、軽薄なままでけちくさい日々を仰ぐような愚劣なスタッカートに汚れ、揺動され続けるほどに生まれ出る怒りが補填し続けるシーンにからまる関わりから、加算される原理に散々な日々を反映させるほどに、自らの影に寝首を掻かれ、かかずらう意識は、今に浸る苦しみだけに偏りを示し、生きることの意味などを問うほどに、その意味とは遠ざかり、そこで与えられる答えなどは、そこで苦しむためだけにためらわずに毒々しいもので自身を苦しめ、そこで使命感を補うために保つものや、守るものが誰かの不幸により、カタルシスへといたり、理を持たずに、求めるだけの正しさとは、ただ、そこで何かを従え、虐げるためのゲームの中で、アカデミックなものこそエリートであるなどと空疎なメロディーを生み出し、いびつな観念が形成するのびのびになった儀式の最中に思い描かれるものに権限を移すだけの答えなどが、行為をまさぐり、何かを持つことだけが、ここでのすべてなどと間延びしていくだけの意識に与える影響が及ぼす汚れなどをとりはらうための儀式が加速し、そこでとりはらわれるための罪を与えられ、名付けられた途端に、そこで緊縛され、身動きも取られずに、ただ罪を解消させるための罰を自らに授ける間に預かる意味が、今に重荷に変わり、思えばわずらわしく、思わなければ、そこで蓄積される苦悩に犯されるだけにいたるような不浄な身体を納期し続けるような儀式的な生贄としての生活が、清潔感を謳い、そこで用いられる普遍性が編成するものだけが、物事を超越し、演じることだけに専念し、建設的な考えにいたらずに、ただ退嬰的なだけにいたらせるような儀式的な補完から、家族的なしがらみに閉じこもるだけにいたらせるような考えの中で問われるべきは、そこにある是非にあらず、そこであらがうほどに生まれるひずむから、リズミカルに消費され続けるだけの遊蕩な者が支配する時代に生み出される贋物の空虚さを互換し続けるだけのシステムの中で体現され、還元されるためだけにひた走ることから、傀儡として生きる従順さにウソの使命感を当てこするほどに、補完される苦しみとは、そこで互換され続け、同調するほどに、そこで魯鈍な者として生きることのが、生きやすいなどと麻痺した感覚がうながす関連するだけの日々が連動していくペシミズムから、便利な者や、簡単なものだけが処理し続ける善悪と勝敗が可能世界すらも破壊し、延々とまじわるパラドクスから、排斥され続ける論理的な証拠を補足するためのパラドキシカルな締結から、停泊し続ける意識は、そこで住まう者により、儀式的に昇華させられ続けることにより、自らを喪失し、そこない続ける意識は、行いの中で見つける正しさを知らずに、正しいとされるものに左右され続ける。