昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

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 革新的な鳥どもが羽化する。飛び立つその速度は、捉えられずに、立証されるだけの風景などを千切り、短絡的な誤解を含んだ言葉の綾をさえぎり、終末をしのぎながら、長らくに沈殿する歴史や、知識もない愚弄な若者と否定する連中をしりぞけ、背反し続ける思春期の翼をひろげ、閉鎖的な日常を飛び交う、その優雅さにほれぼれしながら、慢性的な病をかかえこんだニヒリストや、嗚咽を綴るだけの物語の中でのペシミストどもが併用するだけのデカダンスをちりばめた詩的な夜の余罪をかかえた意識が混濁を生み出すだけのファシストどもの白昼や、衰亡し続けるだけの未来に抵抗を加えるほどに、運動とは、行動の意味をとらえられずに、快楽的な破壊者として生きることでしか、自らの使命を果たせずに、運命論者がちぐはぐな革命を謳うころには、沈殿する意識は、ファシストどもの餌に変わり、なまめかしい瞬間に移動し続ける意識から離れていくほどに、逡巡し続ける意識は、自らの考えに置き去りにされ、自らの苦しみが支払うためだけの義務に絶えず巻き込まれ、緩慢なアイロニーを吐き出すだけの汚い口から生まれる言葉を、あたかも正しいもののように扱うことが、正義を代弁しているなどとうながすような醜悪さを放つことにアンチテーゼをかかげ、関連する状態から孤立するだけの孤独などは、孤高にいたるための試練だ、と謳うだけの宗教的な昇華などは、自らを信心できずに、辛抱強く耐えることだけが、正しいことのように思わせるほどに、自らの欲望に支配され、抑圧されるほどに反発しようと目論むだけの物事に操作され、情報の奴隷として、或いは、自らを正義として悪を生み出すことだけが、自らをカタルシスにいたらせるような方法でしか、自らを娶ることもできぬような婚姻へと帰巣するほどに、根幹は腐るのであり、何かを代用として、自らを綺麗なものに仕立て上げるだけの操作から、性的なもので拡散されるだけの情報を常用するほどに、自らの意志とは反して、そこで操作されることに生まれるよろこびに支配されることこそが、生きてることであるかのように仕向けられ、それが使命であるかのように洗脳されることほど残酷なものなどないようね、と語る彼女の意識をフォーマットしようと目論む現実から逃れるように逃げ惑う私は、戸惑うほどに露骨な商法に騙される輩どもが謳う金言などに邪魔をされ、些細なことで苦しむべきだ、などとうながすだけの協調的な奔走から、奴隷化していく意識を何とか革命へと移行していくとする者ほど、権力が大好物だったりするわけで、そこで分け距てられ、身の丈を知るべきだ、とかなんとかうながすような権力的な暴君として、自らが用いる権力を保つためだけに生まれる既得権や、権益ばかりを優先するだけの改革などにアレルギー反応を起こす私は、他愛ないものを愛するべきだ、などと謳う同情的な輩にもじんましんを起こし、行いが用いる善意的なものこそ、有徳へといたらせるなどとうながすような善悪の是非すらわからぬような者が指し示すものほど、そこにあるものを保持したがり、搾取し続けるような悪趣味なナショナリズムや、ナチュラリストどもが謳う綺麗なものほど汚いものであるし、やがて、何が勝か、ばかりがまかりとおるような世界などは、捨て去るべきである、と謳うようなミニマリズムなどは、自らのニヒリズムが引き起こす病から逃げるために何かを捨てるべきだ、と謳い出す始末にあきれかえりながら、飽き足らずに、何かを受け取りながら、うごめく思念とのぶつかり合いがとめどなく脳内で行われ、慢心を生み出すだけの高次などは真理にいたらず、掃いて捨てるほどある綺麗事や、美辞麗句などをつらねているだけに満たない今に汚いものを吐き出すようなアイロニーだけが、自らをいずこへといざなうわけでもなく、いじらしく何かに焦燥感をかきたてられながら、抵抗を加え続けるほどに、この命とは、どこに行き着くわけでもなく、自らをも超越し、ここで用いられるものなどは、何の影響も与えず、そこに反応するものなどは、そこで善悪を突きつけられているだけに満たず、そこで足りないものを補おうとすればするほどに、足りないものが現れ、満ち足りないのに、何かを求めることでしか、自らを認識できないように仕向けるだけの情報などに刷新され続ける意識などは、空虚さを溜め込み、自らのニヒリズムに食い尽くされ、自らの怪物に打ち勝てずに、何かに敵意を向け、自らから逃げるために何かに敵対心を生み、奪うための闘争から、統制するための統合から、投影されるものだけに流されることだけが、何かを得ることのように思うような判断の誤りから、余り有るものは、あらがうほどに、ほとんど無に近く、そこでの摩擦から、毎日の闘争は、統制を謳いながら、平等を謳いながら、自由を持ち出し、愛を磔にしながら、しなびた思いを売買し続けることだけが、ここでの正しさなどとうながす者に反する命こそが、ここでの役目や役割などから排除されても尚、抵抗し続ける命だけが、そこで測ることをやめ、持ち出されるものに反発し、安易な発想で、安泰を願うだけの体たらくを終え、事務的なものが生み出す欺瞞や、不満足を謳うだけの自己顕示欲や、欲するほどにほつれ、そこで正しいとされるものなどは、ジレンマを生み出すだけにいたることをはじめて知るべきなの、だ。