昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

軽快


 純粋な子供達は、深い眠りについている。季節をもたつかせ、模写するだけのメディアが倒錯を謳い、短絡的なリズムに迫るセンチメンタリズムや、理性をそこない、そこかしこに空白を与えるだけの余韻から、因果に吸い込まれ、軽薄な時間に攻め入られる過程から締結し続けるシステムがやがて、陰鬱なノスタルジアを形成し、過去に引きずられては、惰性な面影が、退嬰的なものに変わり、感染し続ける思いは病を形成し、何かを恨むための理想を孕ませ、次々に悪魔的な子を産み、贋物の価値が邪推し、カタストロフを生み出す間から怯懦なものを形成し続け、生成される意味は、慟哭へといざない、用いられる恐怖から逃げ惑う形式的なものが打ち出す魅力があるように伝えるだけのコマーシャリズムが憤懣を垂れ流しては、回転し続ける思いは、今を踏みにじり、不眠症におちいるだけの空疎な恐怖が伝染し、次なる償いが、過ちを謳いながら、病を生み出し続ける現時点にロストしていく真実は、自らの落ち度を認めずに、用いられる価値でしか測れないような馬鹿者の獣を生み出すのだ、と惰性な否定から生み出されるものなどは、ルサンチマンであるし、ルサンチマン同士で闘争を続ける限り、動作は不安定になり、みちびかれるためだけに、誰かを漁りながら、衰亡し続ける生命は、自らの意志で動かずに、何かに動かされることにより、勝利へと導かれ、しあわせを勝ち取るのだ、とうるさくうながすほどに、しあわせとはほど遠く、搾取され続けるのだよとうながすコミュニズム的な敵愾心が暴力を持ち出し、観点を疎外させ、自らの孤独に打ち勝てずに、ただ現れる問題を対処し続けるほどに孤独は増し、自らを魯鈍な者に変えていく。書き換えられるべきは、今に現れる空疎をよろこぶべき衝動を絶えず生み出すベクトルを、自らが流動させ、そこで循環し続けるものが、次なる苦悩を取り払い、たのしむことをはじめるからこそ、今の苦悩などは、過ぎ去るだけの苦しみでしかなく、そこで主体性をうながすほどに、存在などは、軽薄な者に迫害され、何かに彩られるほどに、厭わしいものに変わるのであり、理性をうながすほどに、ここで用いられる規律などを保つための戦争から、専横されるだけの主義に存在すらも不確かなものに変わり、いびつに形成される毎日が、警醒をめざしても、そこで新しいものを取り入れる気概のない人間どもの巣窟が生み出す世界や社会の中では、否定的な観念を用いられ、関係から逸脱するものを拘束し、そこで抑圧され続けることだけが、生きる秘訣のように語られるような退屈なドグマから抜け出すべく、すべては、否定的に乗り越えられ、乗り換えられながら、同じような答えを右往左往するだけに満たないことに気付くべきであるし、そこで簡単に還元され、処理されるだけの毎日をいぶかるべく、用いられるもののほとんどは利己的な勝敗や、善悪を持ち出し、前衛的なものを否定し、悲観的なものを生み出すだけに満たない者どもの不潔さに耐えかねずに、苦しむ君の理性を昇華させるような消費的な快楽の傀儡として、歩んでいる苦しみを解きほぐすような言葉などはなく、ただ、自らが、自らを超え出ては、超え出た自らすらも超える限りに、陰ることはなく、そこで完全性を謳う者や、関係する限りに孤独とはごまかしがきく変わりに、機械的なものにおちいり、動作すらも同じようにすべきだ、と仕組まれた独善的な手法から、粛清を用い、関連するものすべてに濡れ衣を着せるためだけに規制される毎日におとずれる奇跡すらも見逃してしまうような忙しさに磔にされ、自らを神と思わなければ、やっていられないなどとカタルシスにいたらせるような衝動から、同化するだけの景色が生み出す形式などの生贄として、次なる苦しみのために犠牲的に処理される心身は、今から乖離し、理解を得るための空疎な言葉に巻き込まれ、自らの苦しみに屈従するだけの機械的で幼稚な仕組みに乗っ取られた意識は、とがめられるほどに加速するマゾヒズムに巻き込まれ、おちいることこそが、生きてることである、という誤認から、自らの存在の軽さに隠滅し続ける意思は、インモラルなものに敵愾心を燃やし、そのものを破壊するためだけに闘うのだ、と自らのルサンチマンに飲み込まれ、アナクロニズムにおちいるだけの消費的な人間として、限界を持ち出し、価値転換へといたらぬような幼稚な者どもの卑屈さに飲まれ、自らを檻の中に閉じ込め、もうそこから出られないように仕向けるだけにいたらせるような偽装から、犠牲を謳うだけの宗教的な補完から、そこで互換される苦しみに似合うものだけを着込んでは、今に苦痛を増していく心身は、自らから乖離し、刈り取られる意識は、自らの意志とは反し、誰かの意思に飲み込まれ、ひとつの力に集約される限り、人間からは抜け出せずに、惰性にみちびかれる限りに可憐な自己をなでるような大衆的なコードや、流行的なものに訂正され、抵抗力すら失い、自らが生きてるのか、死んでいるのかすらわからぬような先々で苦しみだけが絶えず今を苦しめるためだけに現れるようなものから逃れるための自由を用いるような者ほど、ナルシシズムに溺れ、傲り高ぶりながら、互いをとがめるための理想をうながし、自らに従属させるためだけに操作する。