昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

翻弄


 誰もが通り抜ける風景に迫る暗く沈む面影に静謐さがよぎり、体現するものが魔法をかけ、エンドレスになびく幽遠にほのかな香りがせめぎ合い、淫蕩な季節に配される夕闇が真理を語り、横溢する語源や、そこで変化し続けるものが筆圧をかけ、完全性を求めるだけの正義は、短絡的な愛の法外さに耐えかねずに、自らの正義感により、自らを屈折させているのだ、と妥当に面影をゆるがす経路をあるき、退廃的な互換を執り行うだけの義務にさいなまれるような予言などをひるがえし、貧寒にからまりあう時計がしめす時間に溶け合うよりも、ここで有する価値に強請られ、自らを強欲に変換していくだけの欲そのものの原因に示される原理から閉め出されるべく、ベクトルを旋回させ、ニヒリストどもが生命を掻き乱すような余韻から、インタラクティブな愛の深淵にからまる神経や、凍り付く心情にも、小鳥はさえずり、何か神秘をたずさえ、大概に果てるだけの空虚感から、仮想するものがもたらすような旋律を体感し、感応するほどに、ここでの感情とは、どこかに置いて行かれ、そこでの永遠性をふかめるほどに、魯鈍なものに変化し、偏執するだけにいたるのだ、と吸収されるだけの精神は、前衛的に体感する予感から、高次にいたるまでの距離に迫る贋物のセンチメンタリズムに濾過され、競合するだけの連中がどもるような寂寞が与える波に流され、現れる間隔に疎外され続ける意思は、充填する思いにより悲観しながら、主体性をそこない、体制が生み出す日々を、あたかも普遍的にすごすほどに、ここでの拘束感は生まれるのだ、と元々もちあわせている自由が自由を求めるほどに、自由に拘束され、自由であることすら忘れ、猥雑な互換を繰り返し、緩衝すべき全体性や世界性に和らがぬ思いは、ただ、さわがしいものに吸い込まれ、未熟なままに、あらゆるものに屠られ、恒常的な苦しみをドライブする君が憂鬱に浸食される前に、自由であることに起源はなく、ただ、自由を求めることにより、自らを不自由にすることを示すような尺度をほうむり、そこで応じるだけの答えなどは、大義を持たずに、何かを示すだけの空疎な言葉に変わるほどに、露骨な支配が示すものに支配され、自由であることは愚かであり、何かに軋轢を与え、誰かを不幸にするなどとうながすような紙幣的な者どもにリンクし、そこでむしばまれるだけの憂鬱に支配され、苦しむことを演じる。
 胸裏に現れる不公平さを謳うだけの天秤を破壊するための技術を得るべく、厭世観に支配されずに、そこで陥落しないために、有する価値がうながすカタルシスなどは、果敢に挑む意志を奪うための普遍性が示す制度の不潔さに気付いてもなお、ここで横暴に支配され、美意識を低下させるだけにいたらせるような文句をうながすだけの軽薄な者どもが屈折したものの余波を授け、誘導するだけにいたらせるような答えに裁かれ、自らを未熟なままに裁き続けるほどに、下されるイメージに支配され、そこで芝居を続けるほどに、自らの空しさは嵩ましするよりも、そこで快楽に浸るほどに魯鈍な傀儡として、何かに流されることだけが、ここでの空虚さをかき消すのだ、と転移し続ける空虚さに支配され続ける自らが描く容易で、幼稚な真実に関与するほどに、自らを愚鈍な者に変え、代価を得るための闘争から、そこで統制されるほどに、正常さを抱え込まされ、そこでの異常さに過敏になるほどに、正常なことは強化され、そこからはみ出さぬように示す尺度に支配され、外から加えられる力に反せずに、いざなわれるだけの精神は、正式なものを用いるほどに、自らをゆがませる。
 ここで関係するもののいっさいは、無駄口を放ち、はびこる悪意を充填させることだけに専念する。捻出され続けるだけの苦しみに跛行する君の印象にとろけ、軽薄な気配が迫り、連立していく体系から、携帯するだけの意味に屠られ続ける精神が懈怠し、いぶかる先に現れる真実すらも怪しむだけにいたり、軽快さをそこない、そこかしこに充填していく苦しみだけに偏り、そこで用いられる価値だけが、そこでの価値だ、と思い込まされる間に些細な支配は、そこで掲揚されるものだけを崇め、関する間に処されるものに支配され、自らを見失い、ないがしろにし続ける精神は、正否をうながすほどに、ここで法則的な苦しみに荷担し、懐疑的な日常を悲観するほどに、そこで保持し、児戯に等しくからまりあう権威を欲するだけの機械的な者があふれるだけの退化から、空白を生み出し、そこで迫害されるだけの精神が用いる誠実さなどは、そこでの生活を清潔に保つこともできずに、用いられるものが示す善悪の懸隔に嵌め込まれるだけの惰性から、井蛙な者を乱立させる。
 邪推し続ける君の苦悩さが示す尺度が死へと追いやられる前に、そこで垂涎し続けるだけのルサンチマンに対処すべく、そこで用いられる価値などは、あやまちとあやまりを運ぶほどに、そこで膠着し、凝り固まるだけにいたる。あらゆる思想とは、善悪を用い、何かを補完するための互換を続け、そこで膠着させるためだけに、意思を孤立させ、自らを思考停止に追いやり、そこで孤立し続ける意思は、自らの孤独に耐えかねずに、自らを破壊するだけにいたるような用いられるだけの思想などは、自らを偏らせるだけにいたり、中庸を保てずに、そこで補正されるためだけに、自らを生贄として捧げる。