昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

無為


 すべてが沈む込むの、と筋書き通りの言葉をもらす彼女の論理が逃避し続ける先に寛容なものすら存在しないのだ、とうながす君の要理にひそむ還元されるだけの理由がもらす自由などは、今にそぐうだけにいたらせるようなセオリーから、ダイナミズムはそこなわれ、そこで確実性を求めるほどに、とめどなくあふれるものは、今にとどめを刺すだけにいたらせるための言葉を吐き出すだけの卑屈な者どもの正義などは、正論でもなく、そこで省かれる恐怖から逃れるための逃避的な言葉であり、理屈をこじらせ、あいまいに照らし合わされるものを対象にし、自らを憎むことだけに専念し、そこで惰性にみちびかれ、見くびるほどに、未熟な者が正論をうながし、出し抜けることだけを目的に快楽へと入り浸る逃避とは、絶えず欲望を求め、求めるほどに、そこですり減る思いは、応じるだけの答えに排斥されるものが本質をそこない、真実に相似するものや、相違しないものがほとんどであるのに、そこで興じられるだけの快楽的なものが今に呪詛を重ね、解消されない痛みを生み出し、そこで麻痺されられるだけにいたる精神は、敬神を重ね、自らをそこなう限りに信じるべき自己を失い、奪われるだけの観念は、惰性なままにみちびかれ、そこでみちびかれる苦しみに遡行し続ける意思は、意識的な気配を喪失し、そこでさまようだけに感覚はそこなわれ、さいなまれる記憶にくすむ感情は、何かと同化するための依存的なものを用い、何かを求めることだけが、ここでは愛として名付けられ、そこで名付けられた途端にこじれる精神は、正義を盾に、自らを矛盾させるだけの道理は、動機をそこない、そこで生じる痛みだけを保ち続けるだけに補完される苦しみは、今を苦しめるためだけに痛みを反復させ、最たる意味をそこない、そこで服従するほどに保身が生まれ、散漫な意識は、儀式的に消費されることだけを目的に、いぶかることも知らずに、信じるものを持たされた途端に、自由とは、自由ではなくなり、そこで服従するほどに、自由とは、邪魔なものに変わり、今に立て込む者が立場を用い、とがめるためだけに敵を生み出し、今を踏み台にし、死へといたらせるだけの遅配から、荘厳な思いに吹雪く痛みが、意志を凍り付かせ、求める自由により、自由をうばわれ、需要を求めるほどに補填される苦しみを自らに組み込み、空洞化していく精神は、定期的な苦しみを反響させ、そこない続ける思いは、そこかしこに痛みを媒介させ、介する間に生まれる苦しみに踏まれ、憤懣を重ねる。軽薄な教育を埋め込む精神的な依存性を生み出すだけの消費的な迎合から、祈るほどに、求めるものとは遠ざかり、今を窮屈なものに変え、抑圧される精神は、軽薄なものを崇め、そこで愛されているかのように勘違いさせられるほどに、何かに屈し、空虚感を生み出し、今を奪い合うための犠牲を生み出す。あらゆる犠牲とは、何かを騙すための正論を打ち出し、確かさなどは、足枷に変わるだけであり、あらゆる正しさがうとましく重なり合い、錯綜し続ける精神は、誠意を求めるほどに、誠意とはほど遠くなる。すべてとの調和をめざすよりも、すべては、尊いと思うよりも、そこまで近付く遠くに深まるイメージに転転としていく思いが絶えず浸透し、荘厳なおもむきを放つまで、遠ざかる意思は、どこまでも聡明で、何かに影響を与えるよりも、何かをもたらすよりも、何かを受け取るよりも簡単で、今にもあいまいにそこなうだけの感情だけが、どこまでも響いて、プリミティブな論理と一致するものや、相似する由縁に飛来するものがとどまり、ただひろがるものだけが、神秘的になびいて、内面的に浸透するものが、即席の理由や、そこで自由をうながすだけの心理的な作用が施す意味をフォーマットし、論理的な象徴を生み出し、何かに組み込まれる以前に、そこで自然的にあらわれたものだけが、何かを表現し、表象にもたらされるだけの具現されるだけの可能世界に阻害され、ただ自らをさいなむだけに時間を費やすための時間から放たれ、そこは、自由とは無縁で、ただ拘束され、拘束されているということに気付ずに、ただ過ぎ去るイメージが症状を生み出し、今を踏み台にしながら、しなびた意味を押し広げるためだけの理屈をこね、捻出されるだけの詐欺的な理想や、歯止めをかけることもできずに、言葉を出し尽くした後に相違するものだけをとがめるだけの理由に生じる無縁にひずむだけの協調性などが、世界を狭め、誠実さを求めるほどに、実状とは、孕んだものを懶惰なものに変え、形成されるものや、継承されるものが今をさいなみ、最たる意味をそこない、行いを正せずに、ただ踏みにじられる思いは、時代性を謳い、途絶えるだけの歴史を引き継ぐために生じる由縁を敷衍させ、行動を阻害し、混沌へと巻き込まれるだけの自己を傍観し、ただよう意識は、問い続けるものや、今をとがめるほどに、途絶える意味から、保身を生み出し、最たる意味をそこない、理性を喪失しながら、しなびていく意識は、たびたびに生まれる運命的なものに固執し、そこで須要とされるものなどは道具と化し、からまる原因は、何かを裏切り、そびれるだけの今に高揚感すらも失うような働きならば、いっさいは捨て去るべきであるのだ、と惰性にみちびかれる思いは、今に往信するものがしみわたり、私怨を生み出し、何かを立証させるためのためらいを生み出し、体系的なものにとらわれ、自らの不自由を売りに、何かをとがめることだけの正当性を用い、何かを共感することも忘れ、現れる痛みの虜になり、利己的な者に変化する。