昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

清貧


 誰もが語る事をためらう夜だ。センチメンタルに寄贈される季節的な過ちを加工するだけの品位を捏造し続ける体系的な叙情を蹴散らすような偶然が迫り、狭い価値を押しつけるだけの過去に枯渇するよりも獰猛でうそぶく真理や、そこで蓄積する苦悩や、能動する限りに陰る本質から疎外感をかかえるだけのデカダンな連中が示す差異などは、やましいものであるし、そこで厚かましく押しつけられるものなどは、何かを加護するためや、何かを過去にするための絶え間ない闘争から問い質されることも無ければ、そこで機能するものなどは機械的なものであるし、生じるものなどは、どれもでたらめなものであるし、生きるとは、絶えずでたらめなものであるのにも関わらず、わずらわしくも考え続ける先々で対立を深め、そこに生まれる規律にも軋轢が生じ、陰鬱な衝動をかかえた戦争屋や、やかましくまくし立てるだけのメディア的をデリートし、リリカルな商法が募らせる詩的な感応から、媒体をデリートするためだけに体制にこびへつらうだけのここから生まれる懸隔などにせめぎ合う価値的な過ちに鍵を付け、そこから動けなくするだけの理由付けから流動性も無く、その場でひざまずくだけの現在などは、今にも偏執していき、固執するほどにシミュレーションを脳内で続け、つたない機能から記号化されるだけの現在に生じるものや、消費的な毎日に詭弁を放ち、蔓延る悪意に前衛的なものを用いずに、いらだつ街は、ただ消費的である事だけが今を動かすのだ、と欺瞞を続け、満足に至らぬ限りに求められる快楽は増し、そこで依存的になるだけになれ合う風景はなあなあになり、担う意味すら似合わぬから、と同じような衣装に着替え、同じようなところで、同じような過ちを続けることだけが、生きてることだ、と惰性にみちびかれるだけの彼や彼女らが怠惰なのでも強欲なのでも無く、ここで用いられるものが操作に、左右し続けることが問題である事に気付かぬ限りに、同じような過ちは、同じような意味の中で徒労を重ね、取るに足りないものを接続する限りに陰る本質は、自らの過ちに気付かずに、同調し続けることだけが、ここで大切にされるべきものである、と体系的に偏るだけの真実は、真理をうそぶくだけに終えず、動作を奪い、考えを漁るためだけに搾取を続けるのだ、と悪趣味な思想がかかげる本質すらもそこなうだけの対立を生み出すようなテーゼとは、是非を持たずに、善悪をかかげ、自らに重なるものとの対立を深め、自らを正当化するための詭弁を続け、もたらされる悲劇から、そこで課せられる罪の意識から、意識的な過ちを引きずるだけの観念は自由を還元するために不安を増殖させ、そこで助長されるものなどに指図されては、自らの自由を求めるためだけに不自由になり、背負わされたものから逃げ出せずに、抜け出すべき現在におちいるだけの暗鬱さをかかげ、加算されるだけの意味に問いかけることもできずに、そこで消耗し続ける精神は、清貧なものを用いずに、ただ欲望のままに加速させられ、加工させられることだけが大切なものであり、そこで体系化され、真実すらもそこなわれ続けるにもかかわらずに、ずっと消費的で、そこでじっと耐え続けることだけが美徳のように語られる。粒子を浴び、アトムと恋に落ちた表現から、過疎化する原始的なものが示す原理的な過ちから、誤りを生み出すだけの公平さから、高徳などは、誰もが求めるほどに、そこでゆがんでいくだけであり、行く末にひろがるものなどは濁ったものや、汚れたものだよね、と語る君の冷めた規律から逃れるためにがらんどうな風景にたび重なる痛みなどは、すぐさまデリートされるものであるし、そこでデリケートなままで、自らにバリケードを張り、最後の抵抗を続ける革命的な哀れみにそぐうものなどは、偶然を消費し、そこで僥倖を求めるだけの者どもが誰かを嫉妬するだけに終えるようなカタストロフを加速させ、ロジカルさを用いずに、ただ欲動する限りに沃土にひれ伏すだけの自然的な戒律から、懐疑的な日常を攻め入るニヒリズムから、加工されるだけの品位に印象は捏造され、そこで見ているものなどは幻想に過ぎず、そこに現れるものなどは、本質的なものを失い、ただ意識の中をさまよい、そこで見とれるだけに終え、取り留めのないものを求める限りに陰る存在は、自らに追従するほどに、いじらしいものを補填し、そこかしこに現れる偶然に消費され、自らの過ちを自らで加工し、そこで収められるための物として扱われるだけの存在などは、自らの答えを定立できずに、ただ個体として過ちを生み出すためだけの存在として、瞬時にそこなわれるだけに至るような、その他大勢の中で虚勢を放つだけに至り、異物感をかかえたままに混在する意識とは、今に永久をむすばずに、無数のものが迫る余韻の中でいじけるだけに至り、悲しみに浸ることだけが、自らを認識する、という誤りから逃れられずに、同じような苦しみの中で苦しむことだけが、自らを成立させるのだ、という過ちから逃れるべきである。