昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

偶像の禁忌

森から街へと下る。消費されるものが違うだけで、森も街も、なんら変化はない。ただ目の前を通り過ぎる景色が意識を遮る。後は、残骸になるまで、貪られるための身体に補完される痛みを吸収する間に現れるのに、ふれることすらも許されずに自らを抑圧する。疎外感にふるえる木々がかかえる粗悪な感情にひれ伏すよりも、ここで連動する行いなどは、短絡的な浄化や昇華をめざすような儀式に意識を奪われ、意思すら損ない、意味に位置づけられるほどに、ここで居続ける意思とは、短絡的な情報に操作され、時間に裁かれるだけの身体は、対立を続けるほどに対価を求めるだけの愚鈍なものに変化し、課せられる罪を細分化し、いびつな経路をたどりながら、契約を求め、妄想的な瞬間に求められる質感は、互いをとがめるためだけに罠に嵌め、世界を狭めるための軋轢を重ね、懐疑的な日々に犠牲を生み出し、絶えず巻き込まれる苦しみの中でさえずる記憶が複製し、復元するものだけを愛しているように仕向けるような日々を食い尽くし、駆逐し、チクチク痛む胸の内も、運命論に裁かれ、最たる意味を損ない、駆逐される思いは、冷酷な日々にむしばまれ、森羅万象の恐ろしさにもう一度、復元されることを恐れ、永遠などは、求められるほどに、その与えられた時間の長さに恐れおののき、応じる答えに横溢するだけの主観からずれていく思いは、卑近なものへと加工され、ここでは無表情なままで、席巻されるものに巻き込まれ、混同していくものの中でリビドーを加速させ、情報にからまる影を引きずりながら、貧寒な自らが悲観的に捉えるものが感覚を麻痺させ、肝心なものを損ない、生じる由縁に用いられるものが、出来事の中で孤立し、高じる由縁にさいなまれる記憶は、何かに臆するだけに至り、陰鬱な焦土でかかえた過去を逍遥し、有する形に求められる意味が商法を重ね、こじれる先々で真似事を重ね、統合されるほどに、正常さとは損なわれ、そこで諭されるほどに、さいなむ記憶は、永遠にとろける。

 季節が幽遠で損ねる思いと揺れ、相似するほどに情事とは、短絡的な愛を帰巣させるためのリビドーの箱庭の中で、互いの愛を高めるようにとがめ、そこで信じている愛などは、愛とは言えず、癒えるために瞬間的な欲望に逃避することで、愛して欲しいという独りよがりな思いを加速させ、何かの枷を外すために互いを愛するようで、自己愛に耽る思いは、ただ貪り続ける卑屈さに理屈を重ね、終わらぬ思いは、ただ求められるほどにまじわる先に与えられる生命などは、意味すら持たずに、ただ生かされていることを生きているように捉えるほどに、この命は、価値の中でしか生きた心地もせずに、ここで構築されるものや、蓄積されるものがセクターを生み出し、絶えず分裂する意味の中で見出す価値などは瞬時にミイラに変わり、未来も退廃的な思いを重ね、今に大破するだけに至るのだ、と悲観するほどに関するものに連動し、権限を謳い、用いられるものを利己的に消費するほどに、この心身とは空しさを溜め込むだけの空疎な箱のように感じるのだ、と彼女たちは感心を求め、歓喜の渦に監禁され、数億年もの孤独をかかえているの、と同情を求め、同意へと至らせるために同じ苦痛を味わうべきだ、とルサンチマン的な敵意やら敵愾心が降り注ぎ、外観を打ち砕けずに、愛しむことを知らずに尽くされるべきだ、とつくづくに求めるほどに、そこでの価値の奴隷として、あらゆる不満の権化として、合成された食卓の中で多雨に濡れ、簡易な正常さに統合されるための普遍性を保つためだけに普遍的なものを演じ、平々凡々を求めるほどにゆがんで行くのにもかかわらず、関わるほどに関係性とは制度を用い、法を利用し、領土を奪うために互いをとがめながら対立を深め、終わらぬ軋轢にまじわる生き方などを説明するための教養などを垂涎しながら、したためるような先々で戒律などが複製され、不正を糺すべきだ、と共立されるものなどは、強調されるものを正すためだけに盗用されたものをあたかも自分のもののように語ることが法に変わり、混沌の王として、混淆されるものを否定し、そこで用いられるものは、我のモノだ、と門前払いする意識的な排除から理屈は、陸つなぎであることすら否定し、そこに線を引き、占領されることを恐れ、何かを排除し、疎外することで、自らの安心感を求めるほどに監視は強化される。