昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

戦地


 神経も阻害され、果たされる義務がギミックをもたらし、日々は和解をもとめて、病を寛解させるために、わずらわしく示唆するものが視界をくもらせ、世界をせばめる。用いられる痛みとは非道な兵器である、と宣伝的に攻め入る制限から、独白する日曜日に主観も退廃し、互いをとがめるための理想が、ためらわずに攻め込み、すべてを破壊し尽くすまでに織り込まれる理由から、修繕されない記憶を埋めるための闘争にぬりたくる化粧や、継承するものが用いる原始的なリリックから、心情が逃避を続ける先に衝突しては、原理的な苦しみを反復し、さまたげれる思いは叙情的な砂場で、崩れ去るための城をつくりあげ、現象とは幻想に過ぎず、そこで認識したものも、途端に過去になり、そこで感じたものが事実かすらもわからぬままに瞬時にとけこみ、意思は吐血を続け、問い続けるほどに遠ざかる思いは、思い出の中で居場所を求め、何かを邪推し、現実性すらもそこなわれ、慢性的な痛みを敷衍させるための普遍性から、制度は空白に付着し、フラクタルであるほどに互いを恨むために遅延を生み出し、破壊的な情緒を保つために補完される正しさを補完し、そこで傍観し続ける分裂していく主体に追い込まれていくものが、横暴に思い込まされ、そこで正しいとしいたげられ、従えられるほどに、視界とはそこなわれ、見ているものですら薄くなり、見えにくくなる現実に付着する苦しみを承認するほどに、認識とはわからないものをごまかすために誤認するための認識を続け、つたない思いがケロイド状の傷に変わり、その傷を見るたびに思い返す苦しみを当てこするために、利己的な復讐を綴る原始的なファシズムの分針を進めるためだけに美化されていく現実に制され、制限を生み出し、補正され続ける意志は、そこで阻まれ、はびこる悪意を転化させるための機能としての記号を膿に変え、独裁的に攻め入られる思いは戦争の中での理知を求め、そこで闘い続ける理由が用いる互いの正義に利用される限りに理由とは、ただ闘うことだけに制限を生み出され、打算するものの道具として、偶像と偶然の間で卑劣なものに追いやられるだけの惰性な精神が対象を見つけ、互いを灰燼に変えるまで続く敵愾心により、燃やされ続ける憎悪が業火を生み出し、合成される時折にひずむ理想がリズミカルにかなでる瞬間的に循環していく思いが模様を生み出し、さえずる記憶がレトリックを破壊し、偽装されるための真実が用いる正義に利用され、戦争へと扇動されていく人民や、陰鬱な焦土でかかげるアンチテーゼに反するようにレイシズムが加速していき、意思に枷を嵌め、意味を阻めるために狭められる幼稚な儀式の犠牲として、供えられる生贄として、根源を燃やし尽くすために先祖代々から運ばれ続ける歴史的な呪いを生み出す。歴史とは怠惰な悪を次々に運び続けた償いを次の世代に求めることだけに専念し、繰り返される歴史の中で破壊し続ける先に生み出される惰性なシステムを慰撫するためのためらいから、互いを理想へと追いやるほどに独裁者を次々に生み出し、次につぎはぎにされ、磔にされるのはだれだ?と占う者や、羨む者どもの卑屈な理論が成熟するためのアカデミズムなどは、アレルギーや軋轢を生み出すだけであるし、誰かが用いる権力の犬として、位置づけられたところに居続けるために燃やす憎悪から、敵対し続ける先に現れる平和の二文字などは、退屈しか生まず、理屈では平和を理解しても、平和を利用し、何かを奪うための搾取を続け、最たる意味すら枯渇するまでに至るような正しさに与えるべき栄養すらも枯渇しては、資金をとかすことだけに専念するような産業的な破壊者の道楽から、同化していくほどに道理とは排泄物に変わるし、アクセスすればするほどに、悲哀にみちみちた不満分子たちは、文化的な終わりや、そこで汚穢を吐き出すような噴火をまちわび、自らをカタストロフできないから、世界を巻き込んでしまえ的な適当なペシミズムなどに支配されているだけに満たない諦観の奴隷や、隷属するほどにファシズムにすぐさま変換されるだけの利己的な承認欲求が加速しては、意思に枷を嵌め、修繕されない思いは、思い出の中に沈み込み歴史の中で溺死するだけであるし、あらゆる原理とは、理解に至らずに、理解しようともだえるほどに、介する答えなどは、答えであることにふんぞり返り、何も受け入れることもできずに、経過するものに偏りを示すだけであるし、誰もがドラスティックな汚穢に変わるだけの理想郷で反響するものなどは、誰かを羨み、望むほどに呪うことだけである。