昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

急所


 うごめく孤独な人たちの失意にふれる幽霊どもの理屈が全体性を歌い上げ、軽やかに帰結すべき場所で狩られるための彼らの慟哭が、道理として迎え入れられるほどに憧憬し続ける者がシステムを形成し、捨てられるための権利から、理性をとがめるための法理の中で屠られる絵空事に統合されるほどに、正常さは、政治の中での異常さを隠すための貧寒な感応を続け、つたない意識は、形式の中で裏切られ、頓挫するほどに慢心とは延々と広がり、演技的な今朝に感性はとがめられ、途端に編み込まれるものが孤独感を増していき、深層心理に植え込まれたものを引き抜けずに、物質的なものに背負う義務に嘔吐しながら、王とは誰か?という疑問を絶えず巻き込んでいく意識的な等差を破壊するための革命とは墓地で語られ、誰もが死しても尚、革命的なものを追い続けるために背負う義務の中で簡単に処理されるだけの快楽の傀儡として、パスワードを奪い合うための闘争から、退嬰的なものに変化し、独裁主義的に示す間に倦怠感をかかえ、まどろむ意識の過程に退く思いは、遠のく意識の彼方でがらんどうになる意識に果てでうごめく真相の一部としてしか機能できずに、起動する痛みの中で崩壊していく意思とは、短観をタナトスにおとしいれるための体制的な攻撃を続ける犠牲的な示唆から支配される身体を利己的に収納するためのスペースだけを空けるべきだ、と企てるような惰性な迎合から、クリーンであるべく、あらゆる汚穢を昇華させるための監視から、監禁される意識は、儀式の犠牲として、いちばんの悪として捏造され、皆の前で処刑されるだけの簡単な仕事の中で至極のひとときを迎えるのだ、という幻想から、記号として現れるに過ぎないものが求める償いから、センチメンタルな者が非道に変わるまでの抗いから、訂正されずに、レジスタンスへと変化していくだけの影を持たない人々の依存的な反故から、捕囚として貧相な位置を抱え込み、改革を求めるほどに、貪婪な者として、退廃的な呪詛を続ける演技的で、善意的な者として崇める神だけが、唯一神である、という幻想から放たれ、対立を続けるだけの神とは、利己的なものであるし、そこで敬神に至るほどに偏りを示すだけに至るようなまやかしなどから放たれ、世界から自立する。連動する意識的な形式を打ち壊すために私とは存在するのであろうし、あらゆる原理に妨げられる以前に捕食される前に飛び越える意味からあいまいに示唆されるだけのものなどを放棄するために、この存在とは、私である以前に何かであることを求める以前に倒錯し、簡単に勝利を求めるだけのあいまいな善悪に支配されずに、従うことにより、何かに懐疑的であることをためらい、何かを辞めた途端に革命的にひろがる意識的な解放などを謳うだけの宗教的な自由などは、ファシズムでしかなく、デカダンな意識が形式的な政治性をかかげ、何かを解放するための正義などは、何かを変えられずに、悔悟をため込み、何かを破壊するための破壊を枷に変え、世界性を狭めるだけに至るのだ、とニヒリズムから空疎な今にルサンチマンを加速させ、自らの置かれた意味を癒やすために、或いは治らない風邪に苦しみ、自らの悪寒を癒やすための闘争から、等差を埋めるための戦争から、よろこびとは、誰かに与えられるわけではなく、自ら生み出すものでもなく、自然に現れるものであるし、あらゆる原理とは、苦しみから解放されるための幸せを求めるから、いつまでも幸せにもなれずに馴れ合いながら、長い憂鬱を体現するための怠慢な理想から、満足などは、緩慢な作用しか生まずに、何かを産み出すことを知らぬから、しばられる奪い合うための理想から、毎日とは、理知的に至らずに、理性に支配され、利権を生み出し、管理することだけに長けるために備わる理想が損得を生み、汲み取る意味などは、理性を支配するために理性的であれ!!と高らかに叫ぶ間を背反し、無神経に支配され、形式的な美だけを美しいものだ、と駆逐するような藝術的な敵意から、敵愾心を往復し、複製されるための真実だけが、真実味をおび、応じるだけの答えの中で体系化していくものに経過していくものだけが、歴史を語り、何かをカタルシスに至らせるのだ、という幻想から放たれ、寂れた意識にわびしい思いが重なり、還元されるだけの意味だけを受け取る理想などは、理性的ではなく、何かを悪として認識し、何かをとがめるための理想を理性的に押さえ込み、抑圧されるほどに際限無い欲望を加速させ、何かを買うほどに増していく空しさを押さえ込むために満足という麻薬を打ち込むことだけに専念し、遷延していく意識は、何かに巻き込まれ、受動的なままで、抵抗することを忘れ、答えを求めるほどに、答えとは遠ざかり倒錯するだけに至るし、やがて誰もが勝つことばかりをおぼえて、対価を求めるだけの依存的な意思にしばられ、意思とは、自らが導くものであるのに怯えるだけの者として、あらゆる疑問の犠牲としての存在としてしか機能しない苦悩だけをかかえ、何かを簡単に破壊するだけの破壊者として、あらゆる偽装を施すだけの独善的な支配を施す独裁者として生きるだけに至る。