昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

犠牲的な春


 たかまるおもいに嵌まり込む君が還元するための世界を想定し、何かを救うために、やかましくやましい神を設立し、摂理を謳いながら、魯鈍な者に変化し、晦渋なロジックにかくされた正確性のかさぶたを剥がし、はびこる悪意がバビロンを覆い、応じる答えが抑圧を強い、ひろがる痛みが全体性を傷つけては、自らの世界をせばめる。そつない愛との口づけを終え、精白な路地に伝わる厳正された思いが老齢化し、加算されるものとは、消え去るために、老いを強制され、自ら老いるのではなく、周囲や外から老いを強制され、自らを強迫的に自らを追い込む。考えて、書くということは、誰かを愛するよりも美しいものかもしれず、そこでずれこんでいくものが、自惚れうねり、胎動を徘徊し、あがない、雷管をくだり、電気的な意思が果てない論理を雷撃し、たたずむ動機が暗鬱なものをかかえ、物語を啜り、記憶をそそのかし、忘却を徒らに消費する。局地的な苦しみを繰り返す消費するような資本主義的な傀儡としての実体を攪拌させるべく、ベクトルは遙か無知で要理を破棄した原理的な起因すらも持たずに、ただ短絡的に動機と同化するだけの形式的な憎しみに変換される以前の革命的な抵抗を老化させるためのリズムや、母体へと空疎に吸収されていく原始的な愛へと拘束されていく様を精神分析的に分離させるだけの心理的な攪拌と嗚咽の隙間で、暴虐に迫る原因から逃れ、換算されるだけのプラトニックな自己を機械的に支配するだけの形式的な愛に飢渇していくだけの傍観し続ける乖離した自己との理解を深める以前に、そこで乖離したままに配されるだけの間に正常性を求めるだけの意味から逃れ、軽薄な理論に罪を課せられる前に、着込んだ罪をぬぎすて、混濁していく意識と意志との狭間で窮乏し続けるためのためらいを生み出す概念や灰や害を廃棄処分にし、自堕落さを謳うだけの正義などはすべていかさまであるし、逆さまにすれば、すべて軋轢や罪が踏み台にした空疎な犠牲を孕んだだけに満たない懶惰なものが正義が正義である由縁であるし、あらゆる作法を無視して、再利用されるだけの罪を着せられる以前に、そこで正当化されるものなどは、悪魔的なものを履歴に含んで、何かを呪詛し続けた結果が生み出した恨みに過ぎないし、満たされない因子が、満たないままに計算を続けた結果が軽薄な正義を計画的に配し、何かを硬化させ、コアを上手に破壊するために上手く固めたメタファーが記憶でさえずり、今を謳歌すべき事実などは、実存の下で滅されるだけに至るのだ、とニヒリズム的な抵抗論から、論証されるものなどのすべては詐欺的であるし、猜疑心を運び、疑心暗鬼を生じさせるだけに至り、死にひたり、したり顔で主体性に日照りなどを謳い、自らを渇かせるための魔法から、法理へと彫り込まれるだけの同性愛的な修正から、子宮の中で泳ぐ男性的な道具としての偶像を仰ぐための決裂から、結合されるための互いとの距離を感化させるための独善的な虚像をなでるような結末へとずっとつながってきただけの独善的な世界を正解で埋め尽くすための答えこそ、何かを屈従させ、窮屈にさせ、圧縮し、データへと変換させやすくするためにたやすく操作されるような瞬間に横溢するような者どもの理屈や、無知であるからこそ、純粋に思念を処理し、しじまへと改ざんされていく詩的な瞬間にジレンマすらも消え去り、惑わされることもなければ、そこで産み落とされる瞬間を純粋に愛することすら考えないような者だけを純粋な者として手懐け名付ける以前に、確かさの足枷を外し、実体すらも隠し、換算されるだけの自己から離れ、制度に付着するフラクタルで、縁取られるだけの者として色づけされる前にリベラルな理想などを論議する以前に拡散されるだけのことばをノイズとして捉え、それに捕らえられた途端に自らの自由とは失い、探すだけの自分などをいたぶるだけに至るようなノンポリな連中がげんなりしている意識的な洞穴で情況にかすむだけの自分を屠るような自虐的な差に虐げられるような等差を含んだ理想論などを屠り、法外で居て、無に高尚さを求めるような魯鈍な悟りなどに復讐を告げ、貪婪な妄想にしいたげられながら、前衛的で長いだけの日々を消耗し、損得をうながす餓死寸前の精神に軽薄な思想をたずさえたようなテロリズムが母性すらも捨てるから、短絡的な破壊だけが、制度を壊すのだ、とろくでもない支配の継続から、権力的な闘争へと統合されるだけの正常性などが打ち出す制度こそ異常なのであり、保たれるべき規律などはろくでもないものであり、毒でもなければ、薬にすらならないこともなければ、失うものばかりであり、得ても尚、空しいものである。