昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

新しい朝


 夜霧にぬれる瞬間的な鼓動を消費しながら、しなびた夜にひからびた感情が入り浸るだけの孤独などは、瞬時に創造性に昇華させ、詩的に純化させるようなシステムの後と、切れ端を集めるだけの彼女たちの虚空に入り交じる空間から疎外され、永遠性の孤独がちりばめる憂鬱を食するだけの怪物たちのワルツや、猥雑な神経に捕らえられるほどに、尊さなどを謳うような思春期的な偶像の神が与える知性などは、知にいたる前に、今を退廃させるだけだし、デカダンな消費率から、宗教的な依存性にもとづくエゴがエゴとして認可されるほどに、本質的なものがねじ曲げられ、正しさを謳うだけの商売でしかない正義に権力を与え、次々に現れる正しさを破壊するための正義には、正しい暴力性が支給され、正しさを率いて、正しくあろうとする者は、何かをとがめるための理想を途端に用い、誰かを異端に仕立て上げ、魔女裁判を開始し、次々に処刑台に送られる者どもの理屈に生じる正しさすらも正しくあろうとする限りに、正しさとは、何かを滅亡においやる。羽交い締めにされる瞬間に消費され、油然とわく雲に隠れた形式的なものに追い込まれる事実に操作され、今に罪を背負わされ、今に消費されるだけの獲物として、今に苦しめられるためだけに生み出されるため息を消費する。虚実にまみれた世界だ、と朝から空疎な自分を悲観するだけの理想をうながすようなペシミスティックな死を吐き出すだけのあいまいな帰巣から、間接的にゆらぐ瞬間が季節を織り込みながら、編み込まれる瞬間の強度は増し、存在自体の自由を奪いながら、物事が与える軋轢に耐えかねずに、存在の軽薄さに揺らぐ思いは、光景に引きずられ、自らを形式的なものに変えながら、今に枷を嵌め、自らのもたらす自由により、自らを不自由に変えるための規律から離れられずに、反するほどに増していく苦しみに引きずられ、自らを卑近なものに変えるための理想から、理性は謳われるだけの物として扱われ、そこで価値として現れるもの以外は、死んだも同然だ、と同等の意味を引き出すだけの卑近な理想から、理性とは死に絶えるものだし、出し抜けようと求めるほどに、今にとがめられ、自らの理想により、理性とは損なわれるためだけに保たれる平等などを必死に求め、求めるほどにとがめる者の出現に耐えかねずに、体系化するほどに経過していく時間に閉じ込められ、とどまるほどに増していく欲望の虜になり、利己的な瞬間に偽装される思いが等差を用い、何かを否定する後から現れる苦しみを際限していき、支配されるだけの思いは、倒錯していくだけに至り、浸る意味から、悲観するだけの君の意味をとがめるための理想が、今に規制を加える。空疎な自分を埋めるためのセンテンスから、理解にもいたらずに、位階制の間で這いつくばるだけの犠牲心から、旋律をたどる呂律も回らぬ者どもの偽装から、犠牲をうながすだけの宗教的な保身から、本尊として崇められるだけの君がでたらめな理想を用い、率いられる者にたれ込む嘘が次々にちぐはぐな思いを縫い付けながら、物事を偽装し続ける。用いられる答えすら嘘で固められたものであるし、あらゆる意味とは、答えに率いられるほどに、卑近なものでしかなく、そこで比率を生み出し、悲哀に満ちた意味の中でガイダンスを繰り返す悲観的な緩衝から、均等を用いるほどに、暴動は生まれ、強度も保てぬような理想は、革命の下で残虐な行為に耽るだけにいたる。躍動する精神は、躍進を続けるために絶えず犠牲を生みながら、内外に果てるだけの思いは、惰性にみちびかれ、絶えず自らの意志のように注がれるものなどは、誰かが用いた理想であるし、誰かが率いた答えであるし、誰かがもたらしたものにより、あたかも自分の答えのように生み出されるものすら、今に引きずったものを、あたかも自分のもののように大切に扱うほどに、体制的なものに組み込まれ、権力の一部として、或いは、権力の恥部で働くだけの理想が、理性を破壊しながら、しなびた思いに理性を与え給う、と理性をとがめるだけの神の出現から、異質さを謳われ、異端だ、と処刑されるだけの飢えた街路にこしかける孤児たちの憂鬱から、多数派などは今すぐ死滅すべきだ、とアナーキーなものが維持する理想などは、利子すらも払えぬから、すぐさますべてを破壊すべきだ、と快楽的に用いる理想などは、はじめから知性すらも用いずに、ただ破壊するために持ち寄る快楽を交換するよろこびに耽るような自慰的なまやかしに潜む悪を糧に変え、自らを破壊するかのように、誰かを破壊するよろこびを知った途端に、誰もが悪魔になり、怪物になり、神になり、騎士になり、英雄になり、革命家になり、すべてを破壊するだけのよろこびに耽ることに正しさとは、絶えずねじ曲がった思いを重ね、理想を偽装するための正義を利用し、何かを騙すことだけに専念する。