昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

駆逐される退屈な身体

なにものでもない、
この身体は、
原初のものにたちより、
あたかも正しいことのように
認識することの愚かさに従い、
虐げられる健気さを、
正義と呼び、
正義の尊い犠牲を
孕んだ懶惰な世界を、
世界として廃滅させるための、
正しさだけを用い、
すべてを純粋に破壊する。

私たちは、負けるために産まれた亜種だと、
自らを妥当にとがめるようなペシミズムが
オイリーなものを頭からかけ、
かけがえのないものこそ、
賭けのマテリアルとして使われるのだと
ひずむ論理から、
論証へと引きずられる価値の子供が、
毒々しい過去から孤独を引き取り、
独我論へと至るまでに破壊すべき巨資のために
統制される罪から、
権力的な偽装をほどこした
負けるために高められる罪の意識により、
形式的な儀式のサクリファイスとして、
井蛙な見識を用い、
知を犠牲にするための専門家どもの権力を捕食するために
参加する立食パーティーの苦痛から、
卑屈なものであふれる独善的なダンスを終え、
延々と宿命論へと引きずられる身体が得るものなどは、
無意味なものである、と。

私は唯一、汚れてはいないと
語るかのように
ふるまう形式的な善悪を
引きちぎり、
偽善的に迫る手法から放たれ、
たびかさなる痛みが、
復讐などを謳い、
たゆむ身体が、
無駄な作用を求め、
散りばめられる苦痛や、
主義などを用い、
矛盾した意思を孕み、
はびこる罪をなすりつける
魑魅魍魎の群れや、
報うために伝わるルサンチマンや、
流刑され、加算され続ける
罪の意識こそが、
悪をこしらえ、
正義を貫くほどに、
魯鈍なものを形成し、
軽薄な罪に迫害され、
自らの矛盾により淘汰される。