昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

ニヒリストの刃


すべてはまたたくまに遠ざかり、
あたたかいものを残し、
平伏せずに、
センチメンタルな影を応用しながら、
思案する先々でとろけ、
統合されるだけの正常さを唱えることの
異常さに欠乏していく面影も、
歯がゆく同化することで、
正常化されるのだと謳うような
連中が示す事柄のことごとくが、
けがれているのだと、
妥当に示す安直なことばの影で、
しらみつぶしに探す愛をしのぐような、
連綿たることばの彼方で、
浸食する信用や、
収容されるだけの価値をカタストロフへと至らせ、
地を這う原理は、
利己的な消耗品として、
性能ばかりを求めるほどに、
不便なものに変わり、
遠ざかる正しさは、
新たな獲物を探し、
崇めるために全否定するような
余韻にすなどられ衰亡する。

軽薄な夜にひずむ吐息、
折れ曲がったレジスタンスの心情を
崩壊させるような鐘の音と
欲望の洪水や、
神格化されるだけの代用品どもの貧寒な価値を
加護するために日々を熱情させるべきだと
ベクトルの誤りから、
あいまいな思想とは、
ただ過激なものに移行し、
緩慢にしのぐ思いは、
死を超克できずに、
設置される正しさに孤立し、
同化することが、
ここでのしあわせを堪能するのだと
ふちどられるここから逃れられずに、
寛容さをうしない、
うばいあうためだけに、
互いをとがめるような倒錯や、
闘争へと移行するほどに、
一部始終にからまる、
暴走するだけの真実は、
自らのあやまちに気付いて、
統制されるよりも分裂し、
自由にとびかい、
等差を謳うよりも、
ここで用いられる価値を絶対として崇めるよりも、
ここでよりよいものを謳うほどに、
よりよいものとは、
何かに身を寄せ、
互いを嫌悪するに至り、
同族嫌悪へとおちいり、
何かを恨むことだけが、
市場でのフォースに変わるのだと
惰性にみちびかれる彼や、
彼女の価値すらもカタストロフに至るのであり、
役職や、約束などを破砕するような
強固な思想こそが、
市場を破壊し、
果敢に挑む獰猛な獣として、
あらゆる意味の幽霊として、
背くためだけに大祭をひきおこし、
悲観するよりも尚、
するどく堪能する瞬間に
純化され終わることの美徳を求めるような
ニヒリズムの刀で、
過干渉する瞬間を切り裂く。