昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

囚人たちのワルツ


 伝えるものも間に合わずに、途端に翻されていくゆく行方もしれず、倒壊していく行き先で、迷い続ける精神は、成否を求め、制御も失い倒錯する。悲しみを奏でる空疎な季節を飛び越え、ゆるぐだけの精神は、軽薄なロジックをたずさえ、路地裏で混同する意識的な未明を捕獲するために悲観するのであるし、あらゆる希望的観測から、補正されるだけの道筋などは、誰かが歩いてきただけに満たないものを、確かなものに変えるほどに足枷に変えるし、あらゆる根源とは、ここで売り買いされては、今をあいまいに処置するための分岐点や、分裂的な証拠から、悲愁をたずさえるエチュードや、窮乏し続けるほどにシステム的なものを適用するための範囲として、自らをさだめる位置や、司るための今に貧寒なものをたずさえ、幼稚に分岐していくものを育むための教育などは、相似する者を大量に生産するためのプロセスを保つためだけに、均衡などを用い、平等などを謳い束縛するための空疎な履歴を生み出すだけに満たないから、と解放されるべき現在と、定立されるものに反する自分との終わらない戦争で訣別していくものが、断続的に別れを繰り返すほどに、隔たれていく意識は惰性なものにみちびかれ、いびつな苦しみを補完するための空疎な自分が自堕落に繰り返す演技の中で所持するものがエモーションをたずさえ、相続していくものが繰り返し苦悩を吐き出し、はびこる意味に収納され続けるだけの域から逃れられずに、能動性を捨て去り、受動的であるほどに禁忌などをたずさえ、誰かに迎合されるためにさずける身体をあずかるほどに、あいまいに感化されていくような表現の中で溜め込む寂寞や、育む継承などに消え去る主観や、空虚な自分を埋めるための計測的な希望の中で膨張していくファシズムの後を追いかけるだけの契約から、形成されるだけの秘密に及ぼす苦しみが貧寒なものを生み出し、ひっかき傷などを増やしながら、眺める景色とは、形式的なものに囚われているだけに満たないままに、汚いものを生み出し、思い出に模様などをほどこし、おどけるほどに、形容されるものに囲われ、加工された品位などを崇めるほどに、等差を生み出すだけに至るような秩序の中で補完され、捕獲されるためにさまよう獣たちの立場などは知らず、ここで置いて行かれるほどに、横暴に年老いていくために与えられた時間などを破棄し、配備される愛などは、愛するために演じるべきだ、と冤罪をかかえ込み、簡単に操作されるために増えていく痛みが快癒されずに、快活な快感に追い回され、横暴に示される愛は、愛であることを当たり前のように謳い祟るから、自らが与えた呪いにより苦しみを反復させ、反芻し続けるものがもたらす苦しみに理想とは潰え、何かを能動的に呪うだけの敵愾心が狭い価値に帰巣し、均等なものほど、何かに重圧をささげ、同じような分岐点で継承するもののためにたがいをとがめ、とどめを刺すために刺し違えていく互いは、互いが隠滅することだけを願い、誰かをおとしいれるために、誰かを騙すためだけに与え続けられるダメージなども感じずに、無感覚のままに通過していき、加点される痛みなどが転換する以前に、位置づけられる苦しみに居続けることよりも、ここで要理とされるものを切り離し、与えられる苦しみなどは、苦しみを認識するほどに増していく痛みを感じることだけが、正解のように思うことから逃れ続けることにより、そこで感じるものなどは、正解でもなければ、そこで形成された世界などは、ちぐはぐなものであるし、善悪すらもなく、ほとんどの意味とは分裂的な照合を与え、勘違いをほどこし、信じるほどに、信じたものとは遠ざかり、ちぐはぐなままに措置される希望が暴走し、真理なども存在せず、そこでは損得勘定だけで定立された低劣な世界を軽薄に形成し、遅効を生み出し、構想などは、今すぐにカタストロフをむかえ、簡単に処理されるための運命論や幸福論などは、すぐさま克服されるべく与えられた希望的観測ですらもなく、ここで書き換えられるものが運ぶ危難から、機械的な命題を生み出すだけに満たない現在などは、すぐさま超越s、転化していくものに手懐けられる前に、自らの意味を探るよりも、そのままである事に身を任せ、加工される前に、自らの未熟さを嘆くよりも、その場で寄り添う意味が諦観をうながしても、反し続ける美しさが示唆する瞬間的な創造性だけが、現在を超越し続ける。