昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

存在証明など不必要

感謝も懺悔もなく通り過ぎる、
ただそれだけのことを許せずに、
無数の思念がかかえた
意識的な犠牲から
孕んだ懶惰なことばが
機械的なかじかんだエゴをむさぼり、
魯鈍な思念が打ち出す疲憊したこころが
むしばむ浪費的な時間から出られずに、
堕落するのだと彼らは彼女らを恨むことだけに費やし、
彼女たちとはいえば、
自らのしあわせのためだけに
むすばれる婚姻に
後悔しながらも、
自らの保身のために補完される
神話的な様相から、
郵送されるだけのことばに磔にされ、
仁徳やなんかをうながしがら、
希望を水爆で沈め、
浸透する意識的な儀式から、
神に変わる価値が、
金に換わったころから
叶わなかった思いなどが、
ただ憎悪し続けることだけに締結し、
完全性を謳うほどに
惰性に制される間に、
渇望していくだけの君は、
活路を見出すべく破壊するのか?と
緩慢な作用を生み出すだけの、
この世界との別離を願うことに、
他者は必要なのか?と
孤独が打ち出す無数の不安から、
信用を謳うだけの排泄的な帰結から、
奇形の蜘蛛が不浄を
謳うだけのジレンマから、
時代性の制限から、
誰もが生み出す正義とは、
偏った理想のために
カタルシスされるべきだと
強制することだけが、
正義的なものの役目であり、
そのための犠牲には目をつぶるべきだと
清潔感を求めるほどに、
世界とは自らの汚れに気付かずに、
自らがつけた汚れのための
生贄を絶えず生み出し、
対価を求め、
退廃的な開示から、
回帰していくいっさいは、
自らの奴隷としてだけの
模倣を続け、
敢然とした意識でもって、
創造的な飛躍だけをめざし、
後続していくものを振り払いながら、
自ら続けるものだけが、
物事の確かさを謳うよりも、
持ち出されたものを盾に、
自らを守るよりも、
より攻撃的に姿勢を正す。