昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

やつれていく有る一定の距離

延々と敷衍する
物語につつまれ、
つたない感情を
消費しながら、
しなびた懐かしさが横行し、
過信ばかりの日常は、
誰かのしあわせを
呪うことから、
始めましょうと、
語るコマーシャリズムは、
自らの苦しみを消費し、
誰かに噛みつき、
やっかむことが、
理へと近づくのだと、
うるさくつきまとう価値は、
低劣な模倣を続ける
サイクルこそが、
確かなものを採掘し、
未だ見ぬ財宝を
掘り当てる的な、
とめどない欲望の機械として、
実存主義の忠実な犬として、
自らなった物乞いとして、
抗うほどに喪心するに
いたるのだと、
妥当な位置から未来は、
窮屈な意味の奴隷として、
緻密な欺瞞が襲いかかり、
一過性の思いは、
一貫したものを持たずに、
ただ与えられたものを
むさぼるだけにいたるような
餓鬼として生き、
自らの膨れた腹により、
足下すら見えずに、
ただ次なる目的という
餌を追い求め、
欲自体に徘徊させられる
魑魅魍魎として、
徘徊させられ続ける。