昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

理性を捨てた後


 誰もが悲しみを捨てた夜に主体性はかがやき、淫蕩に耽るだけの時代性や、制度を超えて、へだてるものを捨てた途端に不平や不正や、もたらすべき平等や、公正すらもなくなり、ただ有る様を受け入れた途端に存在とは軽くなり、そこでかかえているものなどは、もたらされるものを待ち続けるだけの惰性な域で囲われているだけの存在という枷を嵌められているだけに過ぎず、そこで求められる償いなどは、つぎはぎだらけで、そこでもたらされるもののすべては、堕落するだけであるし、あらゆる制限を生み、売り買いを続け、むしばまれては、失うものばかりであるし、あらゆる原理とは今に襲いかかり、ゲリラ化する精神は敵味方関係無く、身を守るために銃を乱射するだけであるし、あらゆる行為とは、広義に解釈できずに、借り物の答えを当たり前のようなもののように扱うだけの独善的な者がしめつけるようなルサンチマンをかかえだけの毒性の異物どもが閉鎖的な理論をたずさえ、レイシズムに浸るような誇大妄想の中で卑劣な意思をかかえ、死を乗り越えられずに生を乗り換えるだけの行き先で不安をかかえ、混濁していく意思は、観点を失い、即座に変換されるだけの理由に左右され、指図されるだけの精神は、正否を求め、清貧さを謳いながら、奪われるだけの命や、行く先々で対立を続け、愛が愛であるが故に苦しむべきだ、とうながすような性善説的な呪詛や、有する価値こそすべてだ、とうながすような受動的な性愛にもとづくエゴから、見納めの事実や、遊蕩に耽るだけの今に迫る儀式的な欺瞞から、憤懣に至るだけのベクトルから、捏造され続ける真実を暴くべきだ、と自分を騙すような偏執狂的な揺動から、誘導されるだけの身体に腰掛け、惰性にみちびかれるだけの一部始終にからまる牢記が今に誇張されるだけの真実から逃れられずに、ただ用いられるものだけが、ここでの世界を確かなものに変化させ、懸隔を用い、形有るものこそすべて、と区切ることの終わりを告げたい。あらゆる枷を剥がした途端に現れる世界とは、世界であることすら捨て、何かの役目を謳い、何かの役割のために果たすべき義務へとこじれる由縁から、時系列をも破壊に追いやり、結末とは、非道な収斂を続け、ジレンマを生み出すための疲労を敷衍させるのだ、と妥当な意味から位置的な悔やみを謳うだけの道理などが寂寞を用い、モチーフとされる苦しみを流布し、表現を孤立させ、孤独をぬいつけては、そこかしこで培うのは、ここで派生する意味の破片を拾い集め、純粋に進路を描くような創造的な奮起だけが、この命を何かと同化させずに、同時多発的に現れる変革のノイズや、ノスタルジアに響く官能的な瞬間に浸食していく苦悩や、能動的な発散や、参画するほどに攪拌される精神は徒な消費を終え、そこで愛し合うことに形など不必要であり、高鳴る鼓動だけが、動機を超え、果たすべき意味や不貞などを謳わずに、現れるものを、現れるままに愛する途端に、何かを測ることへの終焉をむかえ、そこで構築されるものなどは無意味であるし、意味として認識するほどによろこびとは果たすための義務を謳い、用いられるものに支払われるべきものを求め、追い求めるほどにとめどなく現れる苦しみを復元するような意思的な複製品から、不正を糺すべきだ、と論じるような論難をあびせるようなシステマティックな犬が一貫して同じような場面で吠えることに賛同し、いざなわれるだけの軽薄な脳内で自動的に垂れ流される手記などがシュールレアリスム的に消費し続けるような瞬間に道理とは壊されるために生まれることを間違いとも思わずに、何度も同じように同じような顔をして、自分こそ報われるべきだ、と自分こそが幸福につつまれるべきだ、と独善的な理由で毒をまき散らすだけの道理などは理屈的な正解であるし、世界を窮屈に変えるための呪詛であり、何かの公平さを思った途端に不公平は生まれ、不平不満を生み出し、何かをさいなみ、何かを恨むことで解消されるようなルサンチマン的な商法から、生じる由縁などが警笛を鳴らし、自分こそが先導者のように指導し続けた結果が、正義が悪を用い、自らを正当化するような手法により、乗っ取る先々で意味を則り、つかまつる意味をつかまえ、のうのうと道理を吐き出すだけの陳腐な合理性が打ち出す正義の犠牲として、あらゆる悪を演じるだけのつたない自己を変換するための欺瞞を用い、不満を解消するために計画的な傀儡として、同じような快楽を繰り返し受け取る脳内で、同じようなよろこびを同じようによろこぶべきだ、と強制されることが、しあわせなど、と駆逐されるために口裏を合わせる。