昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

風の匂い

お気に入りの匂いを
こすり合わせて、
満点の星の下では、
すべてが叶って、
奏でられる思いは、
操作されずに、
ずっと自由で、
ずれてく雰囲気や、
意気揚々として
逃げ惑う君の
アンニュイな表情や、
君がまとう、
青春という
著しい苦悩を
複製するだけの
苦痛を昇華させるために、
わたしとは存在するのだし、
打算的に迎えられるものを
蹴飛ばすから、
君はずっと自由で、
そこでじっとしていても、
シニカルな輩が
かかえたファシズム
ふちどる連中が
うるさくつきまとうから、
身体から脱した後も、
ずっと君は自由なままであるし、
何かに臆することなく、
復刻されるものが
用いる汚れを無視して、
不自由を用いる、
暗い顔をして、
憂鬱を演じるような
奴らから離れるんだ。