昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

あいまいな冒険

香ばしいパンの匂い、裏切りを続ける面影や、日照りをかかえた真理なんかを、浮かばれない比喩で出迎える、デリカシーもない連中が着込む襤褸、約束も即座に消えかかるような、あつかましい夏が真偽を打ち出し、徒らに消費する影を踏んで、粉末みたいな日々や、炭酸がプチプチと謳う朝や、空疎な自分を卑下する暇もないから、悲観的なアクセスを続けるほどに、ほとんど価値は、退行するだけやから、契約なんかを燃やしては、寂れた心情が、蜃気楼のようやね、と要約されるもののどれもが、情報の奴隷であるから、悲惨なもんを打ち出し、打算的な愛が飛躍もできずに、今に加算されるものが、参画を続け、攪拌され続ける日々は、短絡的な祈りにより締め付けられ、決め事なんかに死滅させられるんよ、と君は矛盾した日々を、同じ穴の狢的に処刑し、主権的な偏りにより、醜い正義とは、偏った価値で、価値を磔にしよるから、こりゃかなわんわ、とワヤな自分を拡散するために誇示する自己とは、小汚いもんやね、と盗難されるだけの感情とは、環境下で駆逐されるんが、この生命の役割なんや、と迫る宇宙的な規律をも断ち切るんが、人間的なものの役目なんや、と神をかかげ、自らを神格化するような、独裁的な主観こそ、恐ろしい物語を形成し、なんとも不気味な怪物を、自我の中で形成するのではなく、誰の心の中にも、怪物とは潜む的な悲壮感こそ、打ち砕くような、軽やかさが人間には必要なんやで。