昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

孤立する観念

そこにあったはずのものも、
経過すれば過去へと移行し、
そこで認識し、
認知したものも、
すぐさま過去へと移り変わり、
そこには、確かさという
枷を嵌められ、
世界を狭めるための
ダミーを用意され、
惰眠に耽り、
ふれあうものも、
触知した途端に、
そこでは、そこにあったものを
過去に変えるための
知が横行し、
自らの考えを狭めるだけに至り、
そこにあったものは、
そこにはあるはずのないものとして、
過去へと収納され、
君に触れた今すらも、
過去になれば、
無かったことになり、
成り代わる今は、
絶え間ない孤独に隔てられるが、
隔てられた孤独を乗り越えるための、
創造性だけは、
君を見放さない。