昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ


 理想的な敵意を身に纏い、ミニマリズムにひたる地下室で群集心理を紛失したの、と悲しむきみの叙情的な折檻の音が聞こえる彼方で思想とは連立するほどに廉恥を重ね、簡単な処理を続けるための機能として、そこでちぐはぐな束縛を続けるだけに有する価値などに強請られ、記号化する夜に森羅万象は崩れ去り、去りゆくさだめは堕落した幽遠に開かれることばや、混沌としていく意識的な加点から、悔悟をため込み、ためらうことにより、浸食していく痛みが心因的な制度により、蓄積される苦悩により、濃度の薄い今を失い続け、奪い合うために保たれる真理から、真偽を用い、今から離れられずに憚るだけの罪の意識から、牛飼どもが破壊する新緑や、真実を埋め込まれた宝石を買い取るだけの記号化した妻の夜路にひそむ確実な殺意から逃れるべきだ、ときみは簡素な自由を用い、いくばくかの可能性にひしめく粒子や、単純な関連により、ここでの苦しみとは永久を卑近なもので染め上げ、聡明なものすら喪失し、所持する焦心や、均一化を謳うだけの相貌や、相姦され続ける身体を傍観する乖離した自己が執り行う永久に綴られる破壊から、逃れられずに、魯鈍な正義をたずさえ、生命を補完するための事柄を往復する流動的な真実との不一致や、躍動する真実との対立を深め、終わらぬ軋轢から、劣等感を変換するための地下室の手記を続ける退廃的なモグラどもの神韻や、誘導される真実とは、詩的な真実をふくんでいるからこそ、この機械的な世界を牛耳るような者との対立を続け、そこでの闘争から現れる対価を求めるノイズなどが謳う能動的な革命からも離れ、蔓延る悪意を聡明なものに変えることもできないケロイド状のバビロンが衰亡する後先などは、真実を求めるほどに、そこでの真実とはネオンに汚され、形骸化するための外観で囲われた世界を世界として認識するための機能から、ここで恋するための行為に予感すらも死に絶え、景色に備わる形式などを排除し、そこで与えられる純然たる規律すらも破壊し、聡明な季節に打ち付けるべき鉄槌から、定理をむすぶための無数の私利私欲こそが真理の根源である、と高言するような金言から、期限とは時間を枷に変え、ここでずれていく空間との調和を求めることこそが、ここでの苦しみを取り外し、理解を得るための独善的な戦争から、前衛的な影をこしらえ、そこで漉すための映画の中で派生していく意識的なものに対する敵愾心や、そこで適当にふるまいながら、どこにもとどまらずに光よりも速く突きぬけていく余韻や、悠揚な史実に添い続ける死や、衰亡するほどに殴打される身体を尻目に濾過される空虚さを補正するための間隔に補完されるためのことばがなれ合うために寄贈するものなどが、流動しながら、しなびた記憶をうながし、どこでも餓死してしまうような世界を加算させるためだけに保たれる調和などは、破壊されるよりも速く自らを剥奪し、瓦解させるべきだろうし、打開しても尚、兌換するための価値をまといながら、間違いを改めるよりも、より簡単にあらゆる地を墓に変えるための理想から、理性とは証拠も残さずに、そこで蓄積される苦悩を納棺するための補完から、舗装された道を歩く魑魅魍魎どもがドレスアップされたいがために緩慢に撮りためる瞬間から、ためらわずに収められる瞬間こそが永遠の正体であることを知らずに、混沌へと駆け巡るだけの宇宙からも孤立したような欲で乾いたカルマを簡単に処理するための罪の歴史により、軋轢はどこども生まれ、どこでも対立を続ける幼稚な通過儀礼により、信仰とは強化され、強固なものに変わり、そこで生まれるさだめから、最愛のものすら蹴落とすようば場面に転化していくものが暗鬱さを育て、そこで惰性にとりあげられるものから、撮りためるほどに、そこでの永遠とは重荷に変わり、歩く事すらままならなくなり、担う意味も、ただ物質的な重さを含み、複雑で幼稚な絡み合いから、内外で果てる瞬間的な終わりこそが本質的な終わりであり、そこで永続するものとの別れであり、そこで継続されるものが恒久的なものにまじわり、はじまりもおわり、おわることもまじわり、またはじまる、という螺旋から、乱戦へと偏向していく意識的な快楽への交換を続けるほどに悪趣味な変体から、緩怠していく意識は、分散されることを目的に、ただ正常に乖離していくために考えることを辞め、現れるもののわずらわしさから放たれるために、誰彼かまわずに敵意を向けていく。