昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

黒ずんだ遊び場

ガムみたいな蛾が
張り付いている壁の
奥底で緻密な胎動や、
ふくらます思いが、
宇宙のひろさをも超え、
何もへだてるものを持たずに、
蓄積された苦悩を昇華させ、
何のさだめがなくとも、
ここで空疎に積み上げられた死をも
凌駕するような、
量子や端子や、
創造主や聖母や、
観点を超越するようなエンコードや、
完成を待たずに
飛び越える現在に
粛清される闇や、
くたびれた破壊者が
感性を押しつぶし、
つぶさに現れる帰路をも破壊し、
記録の奥底で横行するものに
殴打される悲しみが用いるファシズムや、
ファンダメンタルズが示すコード的な孤児たちが
綸言を続け、
つたない基礎を破壊するような
衝動性が抵抗性を生み出し、
汲み取る意味からはみだし、
ただ反することにより、
この命は同化することなく、
どうかしているままに、
動じることなく、
混沌とし、散漫な形式がむすぶ景色や、
そこで折れては、
多面になびく遊蕩な日々に蓄積される
森羅万象がノイズをまき散らし、
散漫な形式を横溢しながら、
そこで汚されていく思いは、
捜し物も忘れ、
ただ短絡的な格子の中で、
計測されるための甘美さを数え、
数理の中で継続される生命とは、
迷妄するだけだし、
堕落するためだけに、
多面から現れる基礎を機械的に発散し、
蔓延る悪に手錠をかけるためだけに、
罪を利用し、
正義を利得に変え、
倦怠感が迫る春も粛粛と泣き崩れ、
計測されるための真実がもたらす雨や、
メロウな真実が羽化し、
惨憺たる悲劇の申し子として、
現れる意味との訣別を含んだ
さようならを連呼して、
しらじらしく行き着く先に
記憶も気後れし、
気負うほどに差異とは現れ、
複製されるための生命と、
多雨に濡れ、
現れる現象との差異を求めるだけの
堕落した主観性が求める制度とのフラクタルなままに
巻き込まれる真実が痙攣する。

真実は抵抗性を用いるほどに、
ここでの力を利用し、
応じるほどに偏執していくだけに至る闇から、
過干渉するほどに、
被害者意識を増幅させ、
ずっと引きずる先々で退廃的な迎合を続け、
処理される意味から、
派生していく闇に巻き込まれ、
混同していく意識に屈折していくほどに、
補正されるための精神とは、
他者から借りた善悪を利用し、
自らを正当化するらしい、と
保証されるために捕食される悲しみにゆらぐ
動植物のためにゆがんだ思想を用い、
他者を破壊するための理由を貧寒に扱うだけの
傲岸不遜なモードから、
亡霊と化するためにかすむ生涯に
派生する死地や、
神明を謳い、
自らを崇めるために
あがなうような街に同化する者どもの理屈を
くつがえすために
靴も履かずに、
快適さを謳い、
バランスなどは保てなくとも、
ここで完成を求めるよりも、
ここで不完全であることをよろこぶために、
ところ構わずにうちまくるのであるし、
あらゆる原理とは、
現金なことをも求めるよりも、
元気であることを求めるべきであるし、
あらゆる原理とは
捌かれ、裁くために多面になびき、
真実を奪うためだけに
大義を用い、
一縷の望みすらも修羅に変え、
この経済や社会などを動かすための鞭に変わり、
生産的なために無知であることを求めるためだけに
今に修正されるための心身に領土を生み出し、
暴政を崇めるためだけに、
つかまされた快楽を貪る先々で、
対立を続けては、
軽薄な論理を加速させ、
懐疑的な日常に改心を求め、
正解などを修正するために、
この命はいぶかることだけを続け、
炯然と現れる罪を頬いっぱいに貪る貪婪さだけで存在するような、
須要さを謳うような意味などを超克するために、
無機質な価値を即座に変換するような
創造性だけが、変化を告げる。