昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

解離

同じ顔した奴らが徘徊する記憶、過去は呼吸を忘れ、刹那に縫い付けられる思いを消費して、自らの欲望が生み出す衝動性に苦しみながら、醜い未来を軽やかに歌い上げ、嗜む思いとは、絶えず乖離し、走り去る君の白さ、無垢に転じていく景色、形式的なバッタが飛び交う幼稚な街、着膨れした君や、木にぶら下がるリスや、リズム感を消費するために、この命は制限を持たずに、誰かを愛するほどに、皮肉に潰れた肌や、奇跡を噛みちぎって、自らの醜さの屋根に隠れては、野放しにした記憶にたむろするためらいや、メタファーに圧縮された思い出に食い込む面影も、ただ重たいだけであるし、あらゆる権利を放棄してまで、愛せるものだけを愛するというかけがえのないものだけを愛することに、強請ることとは不潔で、不憫さを謳いながら、たじろぐ思いは、横暴な態度を取りながら、退廃的にむすばれ、無重力で飛び交い、枷を外し、過敏な夢の中で沈む優美さに触れ、炸裂するような夕焼けや、史実に埋め込まれた実体をも破壊するようなきらめき、ずっと子供で、きっと孤独を愛し、どこのドアも開けっぱなしで、誰が入ろうが御構い無しに、おびえる君の真理を打ち倒し、奪われるための試練からも逃げ出す勇気や、勇躍するために、この生命とは絶えず逃げ、季節外れの十字架を背負い、たゆたうギミックや、薄気味悪い過程から踏み外し、自らの自由を織り込むために、この生命といいやつや、やつれたり、たよりなく感じたりと、忙しく動き回る。